『フォトグラファーchinoの写真館』の第11回は『イルミネーション』がテーマです。お愉しみください。
シャッターの間に懐炉握りけり
聖樹にて記念写真にいそいそと
ホットワイン両手で持つ人叢よ
クリスマス市休憩所のいきれや
札幌をおろしたブーツ濡らしつつ
生足の学生遊ぶ雪催
冬帝や直ぐ消ゆるペリメニの湯気
冴ゆる灯に遠き友人懐いけり
一二月のテーマをなににしようと思った時、咄嗟に『さっぽろホワイトイルミネーション』を思い浮かべた。
札幌人として、冬と言えばまず思い浮かべる札幌の姿だろう。どちらかといえば私はイルミネーションに対して、それほど感動を覚えることはないのだが、札幌の風物詩として捉えているので、なければないでさみしい。故になんだかんだ毎年見に行っているが、毎度人出の多さに感心する。
今年は、特に観光客が多く(それでも以前よりはめっきり少ないが)、異国の言葉が聞こえて来て、徐々に盛り上がりが戻っているように感じた。
大通公園では『クリスマスミュンヘン市』も開催されていて、可愛いクリスマスグッズや、美味しいそうな匂いは、どこか癒やされる光景で好きなのだ。
こういう催しは寒い冬の中で、ほっと一息つくようなやすらぎになるので、どうか絶えず続けて欲しい。