『フォトグラファーchinoの写真館』の第20回は『野球』がテーマです。お愉しみください。
風力発電と石狩レッドフェニックス
先発投手
応援団のコールに返す
グラウンド整備する選手達
アンダースロー
盗塁
HOME IN
交代
スイング
私はスポーツ写真を撮るのが好きだということは、第16回の『アイスホッケー』でも言及したが、色々撮るのは楽しいのだけれど、北海道という土地柄のせいかその多くが屋内での撮影になってしまう。それはそれで楽しいのだが、雪が解け、気温が高くなり、綺麗な青空を見ていると、屋外のスポーツを撮りたくなる。
そんな私の願望を叶えてくれたのが、『北海道フロンティアリーグ』だった。
元々、『北海道フロンティアリーグ』の名前は知らなかったのだが、現役時代にファンだった坪井智哉さんが『石狩レッドフェニックス』というチームの監督になっていたことはSNSを通じて、知ってはいたため、色々調べた結果、それが『北海道フロンティアリーグ』という独立チームということを知った。
せっかく屋外スポーツを撮るのならば、知っている人がいる方が観戦しがいもあると思い立ち、昨年2023年に初めて観に行ったのだった。
昨年3回ほど観に行き、非常に楽しかったので、いつか写真館で写真を載せられたら、と考えていたところ、ご縁から『石狩レッドフェニックス』へ取材を申し込む機会を得、このように記事を書けている。
『石狩レッドフェニックス』は石狩市を本拠地とし、使用している球場は青葉公園野球場だ。今シーズン初めて訪れた球場だったのだが、風力発電所が近く、大きな風車がくるくると回っている姿を野球場から見ることが出来る。つまりとても風の強い球場だった。
こんなに風が強いと、プレーしている選手はさぞ大変だろうな、という素人丸出しの感想を抱く。ついでに、写真を撮る私もレンズが風に煽られて、撮るのが大変だった。しかしながら、そのイレギュラーさが醍醐味で、非常に楽しかった(野球も撮影も)。
独立リーグ観戦へ行く前は失礼ながら、ファンは多くはないだろうと思っていたし、長閑に見る感じなのかな、などと思っていた。
だが、そんなことは決してなく、青葉公園野球場は、応援団が大きな声で応援しているのが印象的で活気があり、楽しい雰囲気になっていた。また、選手がファンや関係者に笑顔で気持ちよく挨拶してくれたのも、非常に良かった。
それに、キッチンカーが充実していて、お昼ご飯に困らないのがなにより良い。
どんなスポーツでもそうなのだが、初めて観戦しにいく場所は現場の雰囲気が分からず、ドキドキするものなのだが、石狩では入り口テントのスタッフも、ファンも、気さくで優しく、全体的に親しみやすい。
『北海道フロンティアリーグ』を見ていて、好きなシーンはいくつかあるが、そのひとつにグラウンド整備がある。
ここでは、選手自身がそれを行う。初めて見たときは、「なるほど、そういうのも自分たちなのか・・・・・・」と感心と驚きを感じた。また、なんだか楽しそうにそれをしているのも印象的で好感が持てる。
他にも球場の特性上ブルペンが目の前で見られるのも最高だ。野球を見る上で、試合の他に見たいのはブルペンなのだが、かぶりつきで見られるのも、声が聞こえてくるのもおすすめポイントだ。
楽しいと言えば、このリーグは3チームしかないせいか、ダブルヘッダーなので一日で全チーム見られるのがお得感が強い。但し、チームが美唄・士別・石狩なので、選手の移動が大変そうで、勝手ながら同情してしまう。
晴れた日に、是非一度観に行ってみて欲しい。青空の下、一生懸命に野球をする選手たちはいつも格好良い。
『石狩レッドフェニックス』https://i-red-phoenix.com/
『北海道フロンティアリーグ』https://hfl-bb.com/