音楽紹介 [28] 『THE DAY』

こんにちわ!タシナム音楽紹介、今回も担当させていただきます、SOFFetのYoYoです。
「人生に欠かせない1枚」先日執筆させていただいた音楽紹介後に、オーナー紺田さん、JAWさんがそのCDを購入されたお話を聞いて、 お二方の音楽に対する熱い情熱にヤラレましたワタクシです!
他にもあの一枚を手にしてくださった方がもしいらっしゃれば、時代を越えた音楽として”タシナム”していただけていれば何より。。。

さぁ、自分の目の前、作業デスクのCDラックにちゃんと並んでいる「人生に欠かせないCD」とお伝えしましたが、 そこに入っているはずなのに!!見当たらなかったCD!!!(これぞリアルに隠れた名盤ですね。)を今回紹介したいと思います。

 

 

THE DAY
 babyface

 リリース:1996年 ジャンル:R&B

 

 

 

 

先日、音楽プロデューサーと共に行っていた楽曲制作中、いろいろな音楽を聴き漁る中で再会した名盤がこちら。
「これは~名盤デショっ!!!」これまで、過去聞いてきた音楽の話はせずとも、突如として意気投合! クリエーター同士でツボが一致した瞬間の異常な盛り上がり!スピーカーで爆音で流し、懐かしさと共にテンションは最高潮に登り詰めた。
1997年頃、ヘビーローテーションして聴き込んだ一枚なのに、、、なのに今、CDラック内には見当たらない!? どうしたもんだ!!きっと持ち歩いている内にいつの間にやらどっかに・・・紛失!? だからこその、、時を経ての名盤との再会!嬉しい感覚だった!!

 

babyface 画像元: http://bit.ly/2esCyNg

・・・・・・・・・・・(収録楽曲とプチ解説)・・・・・・・・・・・・・・

M1. Everytime I Close My Eyes ★★

M2. Talk To Me

Eric Claptonギター参加曲。「Change the World」を思わせるようなクールなナンバー。

M3. I Said I Love You ★★★

M4. When Your Body Gets Weak ★★★★★

M5. Simple Days

極上のあたたか平和ソング。思い出の一曲。

M6. All Day Thinkin’

メロディアスでクールなHipHopナンバー。

M7. Seven Seas ★

M8. The Day (That You Gave Me A Son) ★★★★

M9. How Come, How Long

Stevie Wonderをfeaturingした曲。

M10. This Is For The Lover In You

LL Cool JらがfeaturingしているHipHopナンバー。

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babyface 画像元: http://bit.ly/2glJ1Xg

甘い、美しい、メロディアス、ムーディー、一聴してうっとり、心地良くなってしまうバラード曲が多数入っているので、バラード曲の甘さのレベルを★印の数で示してみた。糖分には十分ご注意ください。
それにしても改めて、アルバム1枚を通して気持ち良くバランス良く音に酔わせてくれるような名盤だ。R&BでありPops。babyfaceのR&Bシンガーとしての個性、歌唱技術に染められた、聴きやすいアルバム。

説明するまでもなく、彼に影響を受けた人は多いであろう。 babyfeceといえば、シンガーソングライターであり音楽プロデューサー。 作詞作曲編曲、ギター・キーボード・プログラミング、様々な楽器をマルチにこなす、ヒットメイカー。 ホイットニー・ヒューストン、TLC、セリーヌ・ディオン、マライア・キャリー、エリック・クラプトン、マドンナ、ジェイ・Zなど、 錚々たるアーティストのプロデュースも行い、過去グラミー賞も受賞。 2002年には平井堅とコラボ。楽曲提供プロデュースを行い、テレビ出演&共演アリ。←このコラボはTVにかじりついて視聴しました。 1990年代にR&Bというジャンルが日本に根付く頃にも存在感を放っていたであろうミュージシャンだ。

高校生の自分にとって、このアルバムへの入り口となった曲は、M-5 Simple days。 当時、シーケンサー機能のついたシンセサイザーを手にいれた自分は、日々打ち込み音楽制作に励んでいた。 ラップと歌、両方の入ったオリジナル曲を制作する為、レコード音源からビートやネタを構築するのではなく、 キーボードの鍵盤を使って1音1音を弾いて多重録音していく=打ち込みでの音楽作りが主体だった。

ある日、共に活動をしていたSOFFetメンバーや仲間のラッパー達がこのアルバムを持ってきて、「M-5のSimple daysの音の上でラップをしたい!このトラックを完コピして作って欲しい!」とリクエストがあった。 引き受けた自分は一聴してこの曲を気に入ってしまい、その後、繰り返し繰り返し聞いている内に、心地良さにすっかりハマってしまった。 その後、出来上がったこの曲のインストトラックの上で彼らはラップをし、新たにメロディーラインをつけ、高校時代の思い出を詰め込んだ「卒業の歌」を制作した。 その完成系がまたすごく良かったから、この曲が自分にとっては思い出の曲になって深く深く刻まれている。。。 あのテープがもしどこかに残っているなら、20年振りに聞いてみたいものだ!

卒業の季節に曲を作ろう、誕生日のお祝いに曲を贈ろう、バレンタインデーにはデモテープをプレゼントしよう。 そんな風に記念に形に残すように、身近な仲間へ、友達へ、誰かへ贈る為の曲作りを行った日々。 そんな創作意欲が自然に湧くことが一番の「音楽」なんじゃないか!って、、、あの純粋無垢な情熱を忘れずにいたいものだ。 至って”シンプル”、、、”シンプルデイズ”。

babyface 画像元: http://bit.ly/2glL6lN

無性に好きになった楽曲は何度でもリピートして聴きたくなる、M-5 Simple days。 アルバムの中でも最も平和な空気が漂う、柔らかく力の抜けた、ノホホンな曲調。 そこに乗っかる歌詞はまるでラップのように、制約のない言葉選び。淡々と語りかける言葉に自然とメロディーラインが付いたかのように自由。 もちろんbabyfaceの歌唱技術あってこそだが、”R&B、HipHop”とはこういった表現スタイルなんじゃないか!と気持ち良く耳に馴染んだ。

まっさらな小節に、ドラムの単音、キック、スネア、ハイハットを一音一音打ち込む地味な作業から始まり、 キーボード、ギター、ベース、2音目、3音目が加わったときにアンサンブルするマジック! バックトラックを作る=アレンジの楽しさを、この曲を繰り返し聞いて打ち込みしながら感じたんだったナァ!

あの頃みたいに遊ぼう。音作りをしよう。とりあえず、、、集合しよう!! 眠っていた名盤との再会。また創作意欲を掻き立てられる結果になったのは、本当のお話!!!

                                                              YoYo(SOFFet)

 

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