本日のタシナム、こんにちわ。
SOFFetのYoYoこと、YoYo the “Pianoman” です。
タシナムのサイトでもご紹介いただいておりましたJAW meets Pianomanが送る『七夕Jazz Night 2020』@東京・小金井・宮地楽器ホールは、一夜限りのホールコンサートとして7/7に無事に開催され、限定座席80席と全国への同時ライブ配信として無事に公演を終える事ができました。
各地からも沢山の皆様に電子チケット購入の上ご視聴をしていただけて、ライブ中もそれを意識しながら全国と繋がれる時間を作り上げる事ができました。
時代と共に行き着いた一つの音楽の届け方。我々が各地へお邪魔せずにも、各地へ音を届けられる策が前向きな事として一つ誕生しました。
これまではTV中継などでしかできなかった事が、できるようになった意味では凄い事ですね!カメラマンと映像担当皆さんのご協力の元、TV中継とも言えるほどの良好な画質と音質でお届けする事ができました。
時代の最先端を開拓しようとする方達との出会いによって作り上げられたこの日の“音楽”をまた一つ胸に刻みながら、どんな状況においても“音楽”を届けられたら何よりだと、思っている今です。
全国各地での感染者拡大のニュースが尽きない日々、続行中ですね。
大きく問題を取り上げるワイドショーに加え、SNS等で個人的に誰でも発信できるが故、情報が膨大に溢れている時代を生きているのは間違いありません。
特にこのコロナ期間は外出自粛が求められた為、スマートフォンを触る時間が圧倒的に増えた事でしょう。
世の中のニュースを受けてのSNSでの発信で、文字上の口論を見かける機会も増えている気がします。
世界中の人と繋がれる程にまで幅広く、人々が共存しているネット社会。
それだけに、意見や価値観の違いはあって当然なのですが、会った事もなくこれから会う事もないかもしれない相手、顔を知らない相手と意見や価値観をぶつけ合う事にどこまで意味があるのか!?
これまでは想像のつかなかった領域に突入している感じがします。
誰かが意見すれば、反論する人が出てくるのは当然の事なのですが、押さえきれない思いを文字で発信する事がどこまで重要なのか。
言葉の使い方や伝える度合いの限度、発信の在り方自体が人それぞれである中、収まりのつかない状況が生まれた時、人はどういう形でそれを受け止めているのだろうか!?気になる今日この頃です。
もちろん発信される情報には、温もりや励みを感じる投稿、役立つ情報だって沢山あります。インターネットでの情報、SNSが人の心に暗闇を与えないものになって欲しい、そう願うばかりです。
さぁ、タシナム音楽紹介は、貴方の日々が今日から急に楽しくなっちゃうような!
そんな音楽に出会えるかもしれない情報コーナー。
本日ワタクシからの音楽を1枚、紹介しましょう♫
『An Evening with The Sound Providers』
The Sound Providers
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~アルバム収録楽曲~
1 Intro
2 Live at the Spot 1
3 For Old Time’s Sake – (featuring Asheru of the Unspoken Heard)★
4 Night Steps
5 5 Minutes – (featuring The Procussions)★
6 Only Moments Ago
7 Autumns Evening Breeze★
8 Live at the Spot 2
9 It’s Gonna Bee (Alright) – (featuring Wee Bee Foolish)
10 Jazz at the Cove★
11 Throwback Remix, The – (featuring Maspyke)★★
12 Live at the Spot 3
13 The Prodigal Return
14 Live at the Spot 4
15 Pacific Vibrations
16 Live at the Spot 5
17 Braggin & Boasting – (featuring Sound Providers)★
18 Never Judge – (featuring Soulo)
19 Live at the Spot 6
20 Outro
21 Throwback Remix, The – (remix, bonus track, featuring Maspyke)
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サウンドプロバイダーズは2人のプロデューサーであるJason SkillsとSouloからなるラップデュオ。アメリカ地元サンディエゴで1998年に結成。その後脱退したProfileはオリジナルメンバー。
数枚のシングル発表後の2004年、ロサンゼルスのサンディエゴでレコーディングされたデビューアルバム『An Evening With the Sound Providers』でABBと契約。Asheru, The Procussions, Wee Bee Foolish, Maspyke, Little Brotherらもこのアルバムにコラボレート参加している。
2006年初期にはProfileがまだメンバーだった頃に制作された楽曲を含むコンピレーションアルバム『Looking Backwards: 2001-1998』をリリース。(ラジオ用プロモーション等に書き下ろされた未発表曲も含む12インチシングル。)2006年中、サンフランシスコ出身のHipHop MC、DJ、プロデューサーであるKero One(韓国系アメリカ人アーティスト)の楽曲「Give Thanks featuring Niamaj」をリミックスし、Kero Oneサイドのシングル「In All The Wrong Places」のB面に収録される。
さらに2006年、MCのSurrealと共にフルアルバム『True Indeed』を完成させQuarternote/ABBレコードよりリリース。様々なジャンルのエッセンスで構成されるそのサウンドは主にオルタネイティブJazzy HipHopと分類される。ジャズ、ファンク、レゲエ等からサンプリングされたサウンドをベースに、社会へ向けたメッセージも込めたリリックをニュースクールビーツに乗せたサウンドスタイル。
リリースされたAlbums
・True Indeed (With Surreal) (Quarternote/ABB Records, 2006)
・Looking Backwards: 2001 – 1998 (Quarternote/ABB Records, 2006)
・An Evening with The Sound Providers (Quarternote/ABB Records, 2004)
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Jazzy HipHopを紹介するなら、まず思い浮かぶのがこの1枚。
サウンドプロバイダーズの名盤『An Evening with The Sound Providers』だ!
ずばり、ルーツマイミュージック的1枚。自分にとっては懐かしいサウンドだ!
自分の懐かしいルーツも振り返ってみようかな。。。
高校1年生、運良く手に入れる事のできた打ち込み機材はKORGのシンセサイザー「i3」。本っっ当に運が良くて、、、。当時定価30万円~40万円を越えていたこのシンセ、高校1年の自分にとってはバイトしてもなかなか手の届かない機材だ。欲しくても欲しくても親に「買って~!」と、おねだりはあまりしない性格だった自分。
おねだりしたとしても、軽く買ってもらえる金額では無かったのも理解していた自分。
サラリーマンの父親はその仕事柄、夜のお店に毎晩出かけるほど“接待”も仕事の1つだった。
そんな中父親が銀座か!?新宿か!?どこかの夜のクラブ(←女性がお酒を作ってくれる方のクラブ。座っただけで◯万円とかの。)でたまたま知り合った音楽業界関係者!!
その御方がなんと、欲しかったそのシンセを作っているメーカーさんと深く取引があった会社の、相当お偉い代表取締役社長さんで!!!
たまたまそんな話の展開から「息子が欲しがっている機材」の話をすると、即答でまさかのその機材を、、プレゼントする!!!
なんていう夢のような現実が起こったのだ!!!
「夢のような本当の話」を持って帰って来てくれた父親。その時の興奮は一生忘れられずこの胸に刻まれている。。。
もちろん父親とその社長さんの関係性あってこその事だったと思うのだが、、、
これからも語り継がれていく、“オヤジには頭が上がらない” 話!である。
こうして、その機材を高校1年で手に入れる事ができた事、どれだけ自分にとって大きな事だったか!
鍵盤付きの打ち込み機材を手に入れた自分は鍵盤でビートを打ち込み、鍵盤で上物を演奏しトラックメイクを行った。
それがベースとなる編曲法だったから、Jazzy HioHopに惹かれ打ち込みをする時も決してサンプリングではなく、自ら弾かなくてはいけない意識があった。理論は全く分からないまま、聞いた音を耳で取り、なんとなく自分なりのJazzの解釈を形に、Jazzっぽいトラックを作っていった。
それはそれは未熟なJazzの音であるのは間違いない。
高校2年~3年の頃くらいからHipHopやR&Bが続々日本に入って来出し、そういったジャンルの日本人アーティストも増える中、もっとJazzっぽいサウンドに惹かれ、JazzとRapを融合してみたくなった。
そしてそこを突き詰めて行くなら、本場アメリカへ音楽修行に出かけるしかない!という結論に至ったのが19歳。当時は様々なHipHopを聞いていたが、やはり自分にとってはHipHopのリズムのバックにある音の世界にも魅力を感じていたから、このアルバムを聞いた時は衝撃が走ったのだ!!まさに自分が作りたいサウンドだ!!と。
聞いてみてほしいオススメ曲には★を付けてみる。
一聴して特に誰もが分かりやすく「JazzにRapを乗せたサウンド」として解釈できるのはM-11「Throwback, The – (featuring Maspyke)」である。
まさしくスタンダードAutumn LeavesにRapを乗せると、こうなる!!
骨太なHipHopビートの上にジャズやソウルの生音エッセンスがセンス良く融合する。
Japanese HioHopヘッズ達も間違いなくココを通っている事だろう。
Jazzy HipHopムーブメントの火付け役としての代表作とも言える名盤。
残っていく名盤はAmazonの評価も高い!
久しぶりに今回改めて聴いてみたサウンドプロバイダーズ、、、
あの時の衝撃を懐かしく思い出し、それはそれは気持ち良く新鮮で心踊るサウンドであり、また、今聴くからこその上物の解釈、面白味抜群なサウンドだった!
これがルーツマイミュージック。
HipHopとJazzの融合はこれからも開拓し制作していきたいエリアである!!!
YoYo(SOFFet)