こんにちは。タシナム運営の藤野です。本日は、自分の青春時代のアルバムをご紹介します。
ご存じでしょうか?『タモリの音楽は世界だ』という番組。1990年から1996年までテレビ東京系列で土曜夜に放送していました。タイトルの通り、タモリさんの番組でクイズ番組というかバラエティ番組というか、両方の要素がちょっとユニークだと感じた記憶があります。
今回ご紹介する一枚は、この『タモリの音楽は世界だ』に登場するホストバンド『KORE-CHANz』のアルバムです。クイズ出題中でパネラーが考えているときにホストバンドが生演奏を披露。わずかな時間ながら、プロ中のプロのサウンドが心地よいものでした。
ホストバンドの『KORE-CHANz』は二代目で『NOBU-SONS』というパーカッションの斉藤ノブさん率いるバンドが初代でした。この『NOBU-SONS』も今は亡きベースの青木智仁さん、ギターの松原正樹さんといった、豪華な面々でした。ちなみに『NOBU-SONS』も素敵なCDを発売しています。
今回、なぜ『KORE-CHANz』をピックアップしたかというと、先日、数十年ぶりに是方博邦さんのライブに行って、あの頃のサウンドを思い出したからです。名曲『Pricia』も聴けましたし感無量でした。
KORE-CHANzメンバー
是方博邦(ギター)
則竹裕之(ドラム)
難波弘之(キーボード)
永井敏己(ベース)
曲目
1.スパニッシュタイフーン
2.グリーンスリーブス
3.家路
4.小フーガ
5.亜麻色の髪の乙女
6.少年と麦わら帽子
7.黄昏の街角
8.故郷エジプトの財宝
ピックアップ
スパニッシュタイフーン
是方さんのオリジナル。タイトル通り、スパニッシュサウンドの中に、唸るようなギターのディストーションがすごくカッコいい曲です。ギターの音に独特なヴィンテージ感があり、フレーズも音もひたすら心地よい。
グリーンスリーブス
いろいろな人がカバーする世界的に有名な一曲。KORE-CHANzならではのギターを聴かせるアレンジが独特です。
小フーガ
ギターのダビングでパイプオルガンの多重奏を再現したようなアレンジ。こういう発想が素敵です。
黄昏の街角
これも是方さんのオリジナル。どこかシュールな雰囲気にブルージーなギターで是方さんらしい曲。
是方さんといえば
ブルース、サムピック、ロン毛(今は違うけど)など人によって頭に思い浮かぶキーワードが異なると思いますが、僕は断然「ブルース」です。というのも、是方博邦ブルースギターの教則ビデオを擦り切れるくらい再生して真似したのが懐かしい…。是方節をたくさんコピーしました。この教則ビデオには、KORE-CHANzの曲は入っていませんでしたが、これとは別の教則本に、スパニッシュタイフーンのスコアの一部が掲載されていたと思います。かっこよさの秘密を垣間見たようなお得な気分になった記憶があります。教則ビデオや本など、たぶん発売していたものは、ほとんど持っていたと思います。いろいろ持っている中でも、似たようなものがないのが、是方さんの魅力だと思います。いつも新鮮。『KORE-CHANz』も唯一無二という感じです。話がブレるのでタイトルだけ書きますが「KOREKATA」というアルバムは必聴です。代表曲のHEART OF EARTHが聴けます。
おわりに
このアルバムは、KORE-CHANzのメンバー以外にいろいろなミュージシャンが参加しています。ホーンセクションが大活躍していたり、故郷ではボーカルもあるなど、バラエティ豊か。気がつけば、日本、スペイン、エジプトなど、まさに音楽は世界だ!というタイトルを思い出します。KORE-CHANzのようなバンドはおもしろいです。T-SQUAREとは違った則竹裕之さんのドラムが聴けたり、あらたな一面のような刺激があります。
30年近く前のアルバムながら、今もバリバリに活躍しているミュージシャンの音は古さを感じません。いまだに手放せない一枚です。