音楽紹介 [67] 『Tea For Two』

本日のタシナム、こんにちわ。
SOFFetのYoYoこと、YoYo the “Pianoman” です。

先日単独公演として行いました『YoYo the “Pianoman” Christmas Jazz Night 2020』。タシナムのサイトでも有り難くご紹介いただいておりましたが、無事に公演を達成する事ができました。

すっかり故郷、東京・小金井市が活動の拠点となっている今ですが、駅前にあります宮地楽器ホールの素敵な空間で行った今回のライブ。
ご来場の皆さんにも感染予防対策を最大限心がけていただきながら公演を達成できた事は、今後の希望にも繋がっています。

2020年に入りコロナウイルスが広がる事により、様々な分野において過酷な状況、これまでのような動きが取れない毎日となってしまいましたが、音楽においても活動を制御されてしまうような状況、引き続き生まれているような、不安定な日々です。
ですが、その中でも各都道府県による芸術家支援企画等の動きが生まれた事は、これまで想像もしなかった事でした。

健康状態を良好に保つ事は生きていく上で一番大事なのはもちろんの事、人と人が関わり合いながら経済活動が回る事によって成り立つ、それぞれの毎日。
その中で「Go Toキャンペーン」が立ち上がりましたが、実際こういったキャンペーンを取り入れさせていただきながらの音楽公演。

今回はGo Toイベント対象公演としての有り難い形を、お客さんとも共有しながら“音楽への想いを深められた事”が救いでした。
同時に当日のライブのハイライト放送(ディレイ配信)も行いましたが、すっかり「配信ライブ」も定着してきた今年2020年。
今後はここから、音楽の届け方がどう進化し、新たな感覚やツールが生まれていくのか!?は想像がつきません。

そして、観光大使を務めさせていただいている故郷でもある小金井市、をイメージし書き下ろした新曲「My Sweet Little Town」は小金井市が送る「芸術家支援企画」の中で完成させる事ができた最新楽曲・動画です。

小金井にて撮影を行い収めた風景は、かなりの動画データ量。
今回YoYo the “Pianoman”&Friendsとして、映像ディレクター・アートディレクター・ミュージシャン含めてのチームで作りあげた動画作品が完成しました!
ドラムレストリオで収録したこちらのスウィングナンバーにも耳を傾けていただきつつ、是非動画「My Sweet Little Town」ご覧いただければと思います。

MySweetMembers_Photo

さぁ、タシナム音楽紹介は、貴方の日々が今日から急に楽しくなっちゃうような!
そんな音楽に出会えるかもしれない情報コーナー。
本日ワタクシからの音楽を1枚、ピアノトリオアルバムを紹介しましょう♫

 

Tea For Two
 Dan Nimmer

 

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~アルバム収録楽曲~

1 Lu’s Bounce Music by Dan Nimmer ※Dan Nimmer自身作曲

2 Do You Mind?  Music by Dan Nimmer ※Dan Nimmer自身作曲

3 Embraceable You Music by George Gershwin

4 Little Neeley Music by Dan Nimmer ※Dan Nimmer自身作曲

5 Corcovado Music by Antonio Carlos Jobim

6 Tea For Two Music by Vinvent Youmans

7 No Problem Music by Duke Jordan

8 Ease It Music by Paul Chambers

9 When Lights Are Low Music by Benny Carter

10 Blues For Venus Music by Dan Nimmer ※Dan Nimmer自身作曲

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Dan Nimmer 画像元: https://bit.ly/3o3xgpO

1982年、ウィスコンシン州ミルウォーキーで生まれる。耳で聴く事により、ピアノを始めていた。クラッシックのレッスンを受けると同時に15歳からウィスコンシン音楽院にてジャズを学ぶ。両親には、ローカルミュージシャンの演奏を聴きに連れ出される事で、混ざって一緒に演奏する機会もあったという。

イリノイ州ディカルブにある公立研究大学北イリノイ大学に在学中は、シカゴのジャズクラブで演奏を続ける。

2004年にはニューヨークへ移り、 その翌年ジャズ・アット・リンカーン・センター・オーケストラに参加。ウィントン・マルサリス(Tp)、カルテットのピアニストとしても起用され注目される。

2005年8月デビューアルバム『ティー・フォー・トゥー(Tea for Two)』を録音。このアルバムにはデヴィッド・ウォン(Ba)ピート・ヴァン・ノストランド(Dr)が参加した。

2006年ウィントン・ケリー(Pf)のトリビュート・アルバム『ケリー・ブルー(Kelly Blue)』を録音。ジョン・ウェバー(Ba)、ジミー・コブ(Dr)が参加。「枯葉(Autumn Leaves)」を収録。

2006年ウィントン・マルサリス(Tp)のアルバム『自由への誓い(From the Plantation to the Penitentiary)』に参加。

2007年ウィリー・ネルソン(Vo,Gt)とウィントン・マルサリス(tp)との共演盤『スターダスト(Two Men with the Blues)』に参加。

2007年ウィントン・マルサリス(Tp)のアルバム『ヒー・アンド・シー(He and She)』に参加。

2007年『ユアーズ・イズ・マイ・ハート・アローン(Yours Is My Heart Alone)』を録音。ピーター・ワシントン(Ba)、ルイス・ナッシュ(Dr)が参加。

2009年ウィントン・マルサリス(Tp)のアルバム『クリスマス・ジャズ・ジャム(Christmas Jazz Jam)』に参加。

2009年ウィリー・ネルソン(Vo,Gt)とウィントン・マルサリス(Tp)との共演盤『ヒア・ウィ・ゴー・アゲイン~ライヴ・イン NY(Here We Go Again: Celebrating the Genius of Ray Charles)』に参加。

2009年『モダーン・デイ・ブルース(Modern Day Blues)』を録音。デヴィッド・ウォン(Ba)、ピート・ヴァン・ノストランド(Dr)が参加。

2012年『君は我がすべて(All the Things You Are)』を録音。デヴィッド・ウォン(Ba)、ピート・ヴァン・ノストランド(Dr)が参加。

Dan Nimmer 画像元: https://bit.ly/3hs23u5

<リリースされた作品>

・2005年 「Tea for Two」(Venus) David Wong (Ba)、Pete Van Nostrand (Dr)参加

・2006年 「Kelly Blue」(Venus) John Webber (Ba)、Jimmy Cobb (Dr)参加

・2007年 「Yours Is My Heart Alone」(Venus) Peter Washington (Ba)、Lewis Nash (Dr)参加

・2009年 「Modern Day Blues」(Venus) David Wong (Ba)、Pete Van Nostrand (Dr)参加

・2012年 「All the Things You Are」(Venus) David Wong (Ba)、Pete Van Nostrand (Dr)参加

・2012年「All the Things You Are」(Venus) As All the Things You Are, above with Sayaka Tsuruta (Vo) on some tracks

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またまた名レコーディング、名盤との出会い。
ダン・ニマーのデビューアルバムとなるこの「Tea for Two」は良質なプレイと良質なサウンドが収録された“ピアノトリオの魅力をふんだんに感じられる作品”だ。
ニュアンスやダイナミクス(強弱)が大切に演奏され、時にアグレッシブに、時に優しく、押し付けがましさの一切無い上品なそのプレイスタイル。

さらにグルーヴィーに操られる音符、、、にすっかり魅了され、どんな大御所ピアニストの熟練のプレイかと思いプロフィールを辿れば、1982年生まれのピアニスト。
自分よりも歳下である!という驚愕の事実。世界は広い。素晴らしい技術を持ったジャズミュージシャンがゴロゴロいるのは10代の終わりに思い知ったが、改めて、受け止める事実。はい、冷静に、受け止めます。しかし、これが2005年の作品だと言うと、当時彼が23歳の時の演奏!!

驚愕で震える・・・これが本場、アメリカ、ワールドワイドの恐ろしさでございます。
自分がマイクを持ってRapをしてパフォーマンスをしていたデビュー頃の年齢、、あの時にこのプレイ、かぁ~。と。。。比較をすれば、苦しむだけです。汗

Dan Nimmer 画像元: https://bit.ly/38OlB7Y

クラシック、ジャズ、ロック、フォーク、ブルース等が学べる「ウィスコンシン音楽院」とは世界のどこに、、、
Google Mapで検索すれば現地の旅までできちゃう今の時代。という事で、その辺りを旅してみました。
なるほどミルウォーキー州とはイリノイ州シカゴの北部、ミシガン湖のほとりに位置する「ウィスコンシン音楽院」なんですね。

レトロで歴史のある建造物のような、素敵な外観の音楽院。その周辺の海辺(湖のほとり)の雰囲気。
これは良質なJazzサウンドが生まれるはずだ~!と益々感じてしまう、遥か遠くの、いつか行ってみたいスポットのような世界が広がっていました。

クラシック、ジャズ、ロック、フォーク、ブルース往年のジャズ・レジェンド達のプレイが備わったような、キャッチーで耳にすんなり入ってくるフレーズを畳み掛けてくる、歌心満載の彼のピアノプレイですが、このアルバムの1曲目&2曲目は彼のオリジナル曲からスタートしています。
アルバムを通して4曲のオリジナルがレコーディングされていますが、それらがまた素晴らしく心地良いジャズチューン。

クラシック、ジャズ、ロック、フォーク、ブルース分かり易くてオーセンティック、そんなオリジナル楽曲までも書ける魅力。
15年前にこのプレイを収録していたなら、今頃さらに凄い事になっているのか!?
それとも・・・「さらに凄い事になる伸びしろ」が存在しない気もする。。。完成され過ぎていて。あっぱれ。

クラシック、ジャズ、ロック、フォーク、ブルース「Tea for Two」「Corcovado」「Embraceable You」等、収録されているジャズスタンダードの数々もどこを切り取っても素晴らしく完成された作品。

クラシック、ジャズ、ロック、フォーク、ブルースまた「No Problem」というスタンダードナンバーはクールでお洒落な夜ジャズナンバー。いち、リスナー、いち、ファンとして「捨て曲無しのピアノトリオアルバム」彼のデビュー作です。最新の作品の数々も気になるので探ってみようと思います。

2020年~2021年、年末年始は外出控えめに過ごす方も多いかと思います。
ステイホームの時間に寄り添ってくれる心地良い音楽を・・・
本日のお勧め「Tea For Two / Dan Nimmer Trio」聴いてみてください♫

YoYo(SOFFet)

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