音楽紹介 [58] 『A CHARLIE BROWN CHRISTMAS』

皆さま、タシナんでますでしょうか~!?
SOFFetのYoYoこと、YoYo the “Pianoman” です。

クリスマスツアーからお正月ツアーへと進化を遂げたJAW meets Pianomanの5thアニバーサリーツアー。
全10都市12公演、残りが追加開催の1公演、数日後に迫りました3月7日(土)東京・渋谷JZ Brat公演のみ!となりましたが。

このタイミングで前代未聞の世の中の動揺、ウィルス感染の危機が。本当に広まって欲しくないこの状況。人類が助け合って力と知恵を振り絞って何ができるんだろう!?考えさせられながらも、全員にとって前向きな処置を取れれば良いですが、答えと判断は思った以上に難しいものです。

マスク難?ティッシュ難?食料難?想像もしなかった状況を目の当たりにしていますが、一刻も早く終息する事、皆が健康である事を願いながら、目の前の選択を取らなければいけない。結局は自分の、自分達の判断で。ツアー10都市11公演をトラブルなくここまで達成できた事に、有り難みを感じながら。3月7日(土)は大きな被害を生む事なくライブできる事を、何らかの対策を模索しながら、どうにか音を届け、そこで生まれる音楽も生きる上で欠かせない大事な栄養になる事を、、、ただ願っているんです。切に。

だから聴きましょう。探しましょう。
せわしなく飛び交う情報にアンテナを張るのも必要ですが、Good Musicを再生してリラックスタイムも作って生きましょう♫
今回のクリスマスツアーが始まるタイミングで、改めて発見した、長年手元にあった一枚のアルバム、このGood Music、再生させてください。
クリック!カチ、カチっ。。。スヌーピーのメリークリスマス!

 

A CHARLIE BROWN CHRISTMAS
 VINCE GUARALDI

 

 

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~アルバム収録楽曲~

1 もみの木

2 ホワット・チャイルド・イズ・ジス(グリーンスリーヴス)

3 マイ・リトル・ドラム

4 ライナス&ルーシー

5 クリスマス・タイム・イズ・ヒア (インストversion)

6 クリスマス・タイム・イズ・ヒア

7 スケーティング

8 ホーク、ザ・ヘラルド・エンジェルズ・シング

9 クリスマス・イズ・カミング

10 エリーゼのために

11 ザ・クリスマス・ソング

12 グリーンスリーヴス (BONUS TRACKS)※オリジナルLP盤には未収録

13 グレート・パンプキン・ワルツ(BONUS TRACKS)※オリジナルLP盤には未収録

14 サンクスギヴィングのテーマ(BONUS TRACKS)※オリジナルLP盤には未収録

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VINCE GUARALDI 画像元: https://bit.ly/2TuPuCM

“スヌーピー” のサウンドトラックとして制作されたアルバム、1曲目から気持ちぃいサウンド~の「もみの木」。(季節外れ!!とは言えなくなっちゃうでしょう!笑)
JAW meets Pianomanをスタートさせた時に我々演奏に取り掛かり、ミュージックビデオまで制作した曲こそが「O Tannenbaum」この曲でしたが、改めてズバリ、このアルバムに収録されている1曲目が、自分にとってのこの曲との出会いだったのかも知れない!良い具合に力の抜けたピアノトリオのセッション感、歌い踊るピアノのフレージングとグルーヴもSo Gooood。

5曲目には大好きな名曲クリスマス・タイム・イズ・ヒアが同じくピアノトリオバージョンで!

6曲目には同曲を子供コーラス隊が歌う!これがまたSo Cuteで♫スヌーピーの可愛いイラストに見事にマッチする世界観である。
こんなオシャレな曲を合唱曲として、いつか日本人の子供達合唱団とコラボしてみたいものだ。。。
これら2曲はやはり、日本での “クリスマスソング代表曲” には入らない隠れた名曲達である。(JAW meets Pianomanは真っ先にカバーをしている2曲!)

他、収録されているクリスマスソング以外の劇中曲もピアノトリオのジャズサウンドに仕上がっているからこその、聞き応え。各曲に出てくる即興パートでのピアノの自由度が個性的で印象的、果たしてこのピアニストは、、、!?ヴィンス・ガラルディ(VINCE GUARALDI)である。

VINCE GUARALDI 画像元: https://bit.ly/2vu6uRz

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アメリカのカリフォルニア州、サンフランシスコ出身、1928年生まれのジャズ・ピアニスト。本名ヴィンセント・アンソニー・ダラーリオ。リンカーン高校からサンフランシスコ州立大学へ進学し、朝鮮戦争では軍事コックとして米陸軍に仕えた。1953年よりピアニストとしてのキャリアをスタート。
リーダー・バンドを含むさまざまなバンドで活動し、1963年にはモンティ・バドウィッグ(bass)、コーリン・ベイリー(drums)とのトリオでグラミー最優秀オリジナルジャズ作曲賞を受賞する。その後1964年、チャールズ・M・シュルツによる人気漫画『ピーナッツ』(スヌーピー)のドキュメンタリー版TV放送の音楽の依頼を受けたことにより音楽を担当。作曲者として名を広める。1976年、47歳で生涯を閉じる。

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VINCE GUARALDI 画像元: https://bit.ly/2TrD3HW

身長は168cm、写真を探ってみると、チャップリンを思わせるようなピアニスト写真まで出てくる。おひげの左右が尖って上がっていたり、見ての通りユニークでキャラクターの濃いおじちゃまだ。(どこかで見た事のあるような親しみが持てるその表情は・・・カトちゃん(加藤 茶)なのだろうか!?)
プロフィールを見ると軍事コックをしていた時代があったり、ピアニストとしてのキャリアが25歳スタートだったり、その上でグラミー賞を受賞している、稀な経歴の持ち主、ますます気になる存在である。

1965年にレコーディングされたこのアルバムは、ジャズの分野のインスト・クリスマス・アルバムとしても大ヒット代表作として名前の挙がるもので、事実これをきっかけに転機を迎え、彼の残した作品の中で最も世の中へ存在感を残した1枚と言える。
いや1枚に限らず、他「A BOY NAMED CHARLIE BROWN」「CHARLIE BROWN HOLIDAYS HITS」シリーズとして同じくスヌーピーキャラクターが描かれたCDジャケットはコレクション意欲をそそられるキュートさ♡
『ピーナッツ』の作曲者として世の中で認知されるジャズピアニスト、ヴィンス・ガラルディ。

「私は自分自身偉大なピアニストだとは思っていない。でも気に入ってもらいたい、楽しい曲を演奏したい。そしてそれを聴く人へ届けたいと思っている。そうして私の曲からスタンダードと言える曲が生まれて欲しい。単なるヒット曲ではなくスタンダードこそが私が書きたいものなのだ。」

彼の言い放った言葉に感じる音楽への一途な気持ちと純粋さ。それがその後スヌーピーとの出会いへ導き、今の時代もこうして世の中に残り続けるスタンダードとして輝いている。

キャラクター “スヌーピー” が誕生した人気漫画こそが『ピーナッツ』だ!と。(スヌーピーが漫画タイトルではない、と再認識!)
この子供向けの漫画・アニメにサウンドトラックとして上質なピアノジャズが結びついたことによって生まれた世界観。
やはりイラストと音楽の絶妙なハーモニー。アニメに登場するキャラクター達、いわゆる元祖放映されたストーリーではキャラクターを演じる声が子供声優であり、同じく日本版も日本人子供声優が務めており、そのキュートさとオシャレさが最高。まさにこのアルバムの6曲目「クリスマス・タイム・イズ・ヒア~Vocal入り~」こそが、その世界観である。

ジャズピアニスト、ヴィンス・ガラルディが世の中にスタンダードを残すきっかけになった “スヌーピー” だが、彼の他作品を聴いてみると、なんとも素敵なレコーディングの数々が!明るく軽快でハッピーなジャズピアノも多数!自分好みのジャズに通じる感覚が垣間見れ、ますます興味深いピアニストになった!

「アニメ×Jazz?」これからも続く音楽人生、何らかのスタンダードの一部に関われる事はミュージシャンとして間違いなくやり甲斐につながる事であろう。いつかそんなWorksの一部を担う自分の今後も夢見ながら、彼の音に耳を傾けながら、再び “スヌーピー” を観てみるにしよう。
声優を子供達が務める元祖の “スヌーピー” を・・・。

YoYo(SOFFet)

 

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