初めての遠征公演 北海道 札幌ライブ
―続いて、札幌公演について聞かせてください。昨年10月の遠征ライブ。素晴らしい演奏をありがとうございました。札幌の印象はどうでしたか?
ユ「初めてだったんですが、きれいな街だな。と思いました。街の真ん中に大きな公園があって、あれすごく良いなあ。と思いました。そして、道が分かりやすい。地図で見てすぐ分かる」
理「僕も東京出身なので、感じたのは、道路が広い。これで一方通行なのか。っていうくらい道が広いですね。東京に居ると、ちゃんとしなきゃ。と気持ち焦るところがあるんですけど、札幌の大きい道を歩いていると、自分も大きくなった気分になれました。気持ちが大きくなってゆとりがもてます」
―他のメンバーはどんな様子でしたか?
ユ「浮かれてましたよ」
理「浮かれてました(笑)。本番前に何人かで駅の方まで歩いてみたんですけど。うん。浮かれてました(笑)」
―会場はどうでしたか?
ユ「本当に、いい会場でした」
理「未だに(どこのホールより)あの時のPAさんが一番、良かったです。技術的にも人柄的にも素晴らしくて、毎回これができたらいいな。というライブでした」
―札幌へ到着するまで大変でしたでしょう?メンバーとスケジュール調整して、飛行機に乗って…。いざ、ステージが始まったときはどういうお気持ちでしたか?
理「演奏が始まった最初、僕もメンバーも固かったんです。当日乗り込みでしたが、セッティングにも時間の余裕があったから、大丈夫かな。と思っていたら、最初はちょっと大人しくて、譜面に対して、音楽に対して向き合ってる。という感じでした。そこから段々盛り上がったので、盛り上がり方としては良かったなと思います。緊張してたのか、落ち着いていたのか。でも、気持ちには余裕がありました」
―では、十分に集中力が高まったところで幕が開いたというところでしょうか?
ユ「僕はいつも余り心配はしないんです。段々盛り上がって、後半にはテンションが上がってバーンとLowlandらしい音になるんだろうな。と思っているから。最初の2~3曲はそんな感じかなって」
―プロデューサーの目線ですね。舞台に立つのとは、気持ちも違いますか?
ユ「ライブ中はずーっと袖(幕の内側で)踊ってますから」
―お客さまの反応はどうでしたか?
ユ「びっくりしました。純也さん(MC担当 吉田純也さん)の最初のコール&レスポンスで「こんにちわー!」って学生さんがワーッと声出してくれて。素晴らしい反応でした」
―演奏後もメンバーがお客さんのお見送りに出てきてくれたので、サインをねだる学生さんの列があちこちに出来ていましたね。お見送りのときにお客さんとお話できましたか?
理「僕は物販ブースのところでご挨拶してたんですけど、びっくりしたのは、学生さんが英語の参考書に「サインしてください」って。え?いいの?使うんじゃないの?って。使うものに書いて欲しかったのかな。学生もどんどん来てくれたんですが、ご年配の方からも握手求められて「良かったよ!」って言ってもらえて。直接、色々話しかけていただいたなあ。って思いましたね」
―ライブの後は、いつもああいう状況なんですか?
理「そうですね。ただ、人気のあるメンバーにお客さんが集中しちゃいますけど(笑)」
―丹沢(Sax)さん、小林(Sax)さん周辺は込み合っていましたね。けど、理然さんはある年齢層の女性に人気があるとか。こんな話も耳にしました。「イケメンに並ぶなんて、所詮子供ね」って。誰が良いの?って聞いたら「もちろん、リーダー」ですって。
理:あー(笑)。それは、ありがたいお話です!」
―東京での公演と、札幌での公演で何か大きな違いを感じましたか?
ユ「演奏とかお客さんとか、そういうことには違いは感じなかったです。ただ、メンバーの気持ちが違ったんじゃないでしょうか。遠征して公演するっていう気持ちの違いは大きいと思います」
理「演奏に関しては、どこでやるにしても最高のパフォーマンスをしなくてはならないので、変らないはずなんですけど、お客さんのノリの良さと歓声に、テンションが上がっていったというのはあるかな。と思います。最終的には、これまでの公演の中で(札幌公演が)一番、盛り上がったかな」
―公演後の打ち上げはジンギスカンだったそうですが、他にも観光する時間はありましたか?
ユ「結構、時間ありました。翌日昼の打上げの後は、空港へ行く途中で水族館みたいなところへ寄ったりして」
理「ごめん。俺、それ見れなかったから…。実は内緒にしてたんですけど、僕、打上げした場所に、荷物丸ごと忘れてきちゃって。バスで移動中に電話が来て、荷物預かってくれてるっていうので、途中で札幌に引き返したんです」
ユ「それでびっくりしたのが、荷物を発見したお店の方が、札幌駅まで荷物を届けてくれたって」
理「そうなんです。僕も札幌駅からお店まで道が分からないから、タクシーに乗れば何とかなるかな。どうしようって考えながら電話を受けてたんですけど。お店の方が「札幌駅まで来られますか?」って。え?まさか持ってきてくれるの?って。サッポロビール園のアイス屋さん。本当にありがとうございました!」
―今年も9月に札幌公演が決定しました。今回のライブで挑戦してみたいことはありますか?
ユ「ショー(演出)に力を入れたいですね。ショーアップしていきたいです。曲と曲のつなぎをなめらかにして流れが途切れないようにしたいです。最近やってみているのは、オープニングのMCの途中から少しずつリズム隊の演奏が始まって、いいタイミングで曲に入る。というような方法。オープニングとラストのMCではそういう風にしているので、これを使って上手い曲つなぎが出来ないかな。と考えています。
理「メンバーもまだみんな若いので、この1年でそれぞれ新しいことを見つけています。それをお見せできるのも楽しみですし、ステージ構成や各自の技術で、印象的な場面を残せたらいいな。と思います。盛り上がった時も、しんみりした時も、そのシーンを思い出せるような、心に残るショーが作れたらいいな。と。あっという間のステージ、というだけでなく、濃かったね。と言われるステージをやりたいです。北海道のお客さんはとっても楽しかったので、観客と絡めるステージングが出来たらな。と思います。
―北海道のファンへメッセージをいただけますか?
ユ「今年もお邪魔します。去年よりも良いものをお届けしますので、是非、観に来てください!」
理「真面目なこと言われちゃったから、どうしようかな。ええと、メンバー一同、北海道での公演を楽しみにしてます。美味しいご飯を含め。皆様とまた一緒に盛り上がりたいと思います。今年もよろしくお願いいたします」
Lowland Jazz インタビュー 【1】【2】【3】【4】