―今年の札幌でも新曲を聞かせてもらえると思いますが、今年は3月4日発売の新譜について聞かせてください。日本コロムビアから発売のこのアルバムは、80年代から2010年代までの代表的なアニメソングをJazzアレンジでカバーしているとのこと。この企画はどういった経緯で生まれたのでしょうか?
ユ「日本コロムビアさんから直接ご連絡があって、こういう企画をLowland Jazz でやりたいんだけと。というお話を頂きました。メンバーと相談して、是非やらせてください。というお返事をしました。これまでインターネットにアップしていたLowlandの動画を観て依頼を頂きました。ようやく動画をばら撒いていた効果がでてきたな。と」
理「これは冗談かもしれませんけど、Lowland の衣装が毎回スーツだというのが決めてだった。という話も聞きました。(笑)」
―大事なことかもしれませんね。そういう細かいところにバンドのカラーがでますから。今回のアルバムの選曲は日本コロムビアさんですか?
理「こちらから候補曲を出しました。メンバーからも集めて最終的に80曲超、各曲のアレンジ案も沿えて提出して、そこから16曲が選ばれました」
―今回収録された曲の中で、印象に残っているのは、どの曲ですか?
ユ「今回のアレンジは、元ピアノの小島が担当しています。いつもびっくりするような編曲をしてくるので、今回もおおーっ。というくらいアレンジされています」
理「今回、聞いてみて欲しいところは、歌詞があった部分はそのメロディが残っている事と、各曲、原曲と同じ小節数でアレンジされています。原曲と聞き比べて、ああ、そういうことか。という風に楽しんでもらえたら、と思います」
―お二人のお気に入りの曲を教えていただけますか?
理「もう動画がアップされているのですが、今回収録した『めざせポケモンマスター』という曲があって、僕の好きなタイプのアレンジです。ちょっと古いジャズ、アーリージャズ風にアレンジされています。これはすごく楽しかったですね。ボーカル曲が3曲入っていて、どれもオススメなんですが、寝占友梨絵(ねじめゆりえ)さんが歌ってくれた『ルージュの伝言』は、抜群に雰囲気がいいです。Lowland Jazz は熱いだけじゃないぞ。ちゃんと雰囲気あるぞ。というところにも注目してください。(笑)今回、一曲だけ僕が編曲した曲が入っていて、『ガーネット』というタイトルです。インストならではのコンボで綺麗にアレンジできたと思います。アルバム中、最後の曲なのでこの曲を聴いて、アルバム良かったな。と思ってもらえたら嬉しいです」
ユ「意外性のあるところで一番印象的なのは、『もってけセーラー服』でした。以外も以外。編曲案を出してたんですけど全然違うアレンジで出てきて。聞いてみると面白い。でも僕たちジャズバンドなんだけどな。っていう曲になっています」
理「この曲に関しては、Jazzっていうのは、広いんだよ。という意味付けをするしかないんですが、16曲あるので、そういう曲が一曲あってもいいかな。と思ってます」
ユ「『恋は混沌の隷也』という曲、これは一番盛り上がりますね。音が厚くて、早くて、ドーンときます。キラーチューンになるんじゃないかなと」
―発売が待ち遠しいです。今はレコ発ライブの準備で大変ですね。
ユ「ここからまた、変っていかなくちゃいけませんね」
―今後の活動を楽しみにしております。本日は、ありがとうございました。
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Lowland Jazz メジャーデビューアルバム
『Bigband for Anime Songs』
2015年3月4日発売 販売:日本コロムビア(株)
商品番号:COCX-38993
JAN/ISBN:4988001771227
1980年代~2010年代の代表的なアニメソングを圧巻のビッグバンドサウンドで演奏・収録したアルバム。ゲストボーカルを迎えた歌入り3曲を含む16曲収録。ジャケットイラストは、人気アニメーターの川上哲也氏が担当。
9/5(土)18:30~19:30
初音ミク「マジカルミライ2015」
in サイエンスホール → 詳細はこちら
9/9(日)18:30 開場 19:00 開演
「Lowland Jazz 札幌公演」
in 札幌共済ホール → 詳細はこちら
12/19(土)杜のホールハシモト・ホール
「Lowland Jazz クリスマス スペシャル ライブ」
→詳細はこちら
2013年4月 具理然が中心となり国立音大ほか、青山学院大学のジャスオーケストラのメンバーなどが集まり結成。『ジャズの敷居を低くする』をコンセプトにボカロ曲やアニソンをジャズアレンジし、迫力の演奏で魅せるビックバンド。ニコニコ動画から人気に火が点き、2014年15年のニコニコ超会議に出演。生配信を含め約5万人の観衆に演奏を届け、大きな反響を呼んだ。
(取材:2015年 6月)
Lowland Jazz インタビュー 【1】【2】【3】【4】