札幌共済ホールがいわば僕らのホームグラウンド!Lowland Jazz 札幌公演2016
~ゲストボーカル 渡邊優香さんからのメッセージ
―7月22日に札幌公演を控えたビッグバンド『 Lowland Jazz』 。公演PRのため、東京から具理然さん、丹沢誠二さん、小泉潤弥さん、紺田凌平さんの4名が来道してくださいました。今年のゲストボーカル渡邊優香さんと一緒にお話しをお伺いいたします。
まず、今回初共演なさる、渡邊優香さんからメンバーへ、一言メッセージを頂けますか?
渡邊優香さん(以下、優香)「まだあまり想像できていない部分もあり、どんな風に仕上がるかな? というワクワクとドキドキがあります。『Lowland Jazzがオペラ歌手と共演?』と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、音楽は音楽。どんな形でも楽しめるんだよ。という私の心構えが、Lowland の『ジャズの敷居を低くする』というコンセプトと一致すると思います。そこのところを曲に乗せて伝えられたらいいな。と思っています。拙いところもあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
Lowland 「よろしくお願いします!」
― リーダー、いかがですか?
具理然さん(以下、理然)「僕らもこれまで一緒に公演してきたのは、ジャズ、ポップスのボーカリストばかりだったので、今回はどうなるかな? というのが、すごく楽しみでもあります。優香さんの歌唱、おそらくはクラシックを踏まえた上でのポップスの歌唱法という部分をどう生かせるか、アレンジを書く時にもそこを大切にしていきたいと思います。」
― 新しい試みなんですね。その辺りが本番でどうなるのか? 今から楽しみです。今回で3回目の札幌公演となるLowland Jazz。メンバーの皆さんに札幌公演の印象を伺います。札幌での公演と都内での公演、何か違いを感じる部分はありますか?
紺田凌平さん(以下、紺田)「お客さんがすごく盛り上がってくれるというのが違いますね」
理然「紺ちゃんは、札幌ライブが一番イキイキしてるんですよ。他のライブよりも楽しそう。ソロとか、『あ! 行ったー!』っていう感じ(笑)
丹澤誠二さん(以下、丹澤)「たしかに!僕は北海道出身じゃないけど、メンバーのホームグラウンドでやるという感じはすごく楽しいです。メンバーの家族や友人に迎えてもらえる感覚があるから、そういった意味では、自分が東京でやるときと似ているかも」
小泉潤弥さん(以下、小泉)「お客さんの雰囲気はあったかい感じがありますね。個人的にも気合入ります」
理然「Lowland Jazz は札幌共済ホール以外で、同じ会場で2回以上公演したことがまだ無いんです。今年3回目の公演を行ったら、共済ホールがいわば僕らのホームグラウンドということになるんです」
― 今年の公演では、こういったところを観てほしい。という部分、ご紹介いただけますか?
優香「そうですね…。ボカロは知らないから、Jazzは知らないから、という人でも直接会場に来てみたら、わからなくても楽しい音楽だ! と感じていただけると思います。私自身がLowland のファンでもあるから、新しい世代の中学生、高校生には是非、聞いてもらいたいです。そして、ジャズを良く知っている方にも新しい風をもたらすビッグバンドだと思うので、それぞれ新しい認識の可能性を楽しんでいただけたらな。と思います」
― 優香さん、ありがとうございました。さて、ここからは、Lowland Jazz の個々の魅力について迫って行きたいと思います。
Lowland メンバーに直接訊く!『それぞれの役割は?』
ー 個性的なメンバーが集まるLowland Jazzですが、バンド内での、それぞれの役割を教えて頂けますか?
丹澤「やっぱり、リーダーは学級委員長だよね!」
理然「リハ中に進行で言葉を噛んだり、
― 吉澤さん、突っ込み厳しそうですものね(笑)。
理然「突っ込み、そしてボケもします(笑)」
丹澤「リーダーはね。…バンドの『柱』みたいな感じだね?」
理然「柱…。なんで『良いこと言った』みたいな顔する?(笑)」
― 紺田さんはどういう役回りですか?
理然「リーダーから見ると、安心して任せられるアレンジャーのひとりです。アニソン、ボカロに対して、造詣が深いです。アニソンアルバムの選曲を手伝ってもらったりしました」
紺田「僕は、すごくマニアックな曲を選びました。ガンダムのOVAの曲とか…。」
丹澤「紺ちゃんは、癒しの天使。陽だまりみたいな…癒し系です」
― 紺田さんにとって、丹澤さんはどういう存在ですか?
紺田「リハ中は真面目ですが、場を盛り上げてくれる人というイメージです。踊ったり…」
理然「僕は大学時代にジャズをはじめて、最初にアドリブ吹いたのが彼(丹澤)と同じステージだったんです。ムードメーカーの面もあるけど、僕にとっては、紳士的で真面目な相談相手です」
丹澤「僕、意外と真面目かもしれない(笑)」
― 丹澤さんから見た小泉さんはどんなメンバーですか?
丹澤「潤弥はすごくハッピーボーイなんです。前向きですごく楽しい」
小泉「うん。暗いことは言わない」
― 寡黙な方なのかな? と思っていましたが…
丹澤・理然「全然、寡黙じゃないです(笑)」
札幌の印象~ ファン必見!『好きなもの』と『貰って嬉しい差し入れ』 は?
― 札幌についてはどんな印象をお持ちですか?
丹澤「空気が美味しくて、人が優しい」
理然「あー、そうかも。どこへ行っても、お店の人が優しい」
小泉「イライラしている人が少ないよね」
丹澤「空港とか降り立った瞬間、みんながこう…(スローモーションで歩くジェスチャー)」
理然「それ、ホントかよー!(笑)」
丹澤「広大な大地に降り立つ感じね。誰もせかせかしてない。」
小泉「御飯が美味しい」
丹澤「去年、潤弥がすごくおいしい味噌ラーメンを食べに連れてってくれたんですよ」
― どこへ行かれたんですか?
小泉「遠軽で作ってる麺を札幌へ持ってきて使ってるラーメン店があって、切田製麺さんというお店です。めっちゃ美味しいです」
― ファンサービスとしてお伺いします。好きな食べ物と、差し入れに貰って嬉しいものを教えて下さい。
小泉「あ、ウキウキする質問。好きな食べ物はラーメン。欲しいものは、Selmer Mark6っていうのがあって、それ以外は別に…」
理然「楽器かい!(笑)」
― それ以外は別に…『Selmer Mark6』一択ですか! すごくハードル高いんですけど(笑)
小泉「え、お予算はどれくらいで?」
― ライブを観に来てくれた女子高生が差し入れに買ってきてくれることを想定してください。
小泉「僕、腕時計が好きなんですけど…」
丹澤「また貴金属!?(笑)」
小泉「あ、珈琲を良く飲むので、スタバの券とかすごく嬉しいです」
丹澤「わかる。スタバカードは貰うとすごく嬉しいよねー」
― 丹澤さんの好きな食べ物は何ですか?
丹澤「えー、と、ハンバーグ。あ、焼肉かなー。母がケーキ屋なので、ケーキっていうのもありなんですけど、やっぱり焼肉で!」
― お母さん、ケーキ屋さんなんですか! 羨ましいですね。
丹澤「ばくばくケーキばっかり食べてました。朝ごはんケーキみたいなね」
― ケーキで育つと背が伸びるんですね。
丹澤「たくさん寝てました。寝る子は育つってね」
理然「いいなー。俺は横に育ったよ。いっぱい寝たのになー」
丹澤「いいじゃん。ガタイ良くて、いい男だよ」
理然「(ためいき)」
― 差し入れに貰って嬉しかったものありますか?
丹澤「服」
理然・小泉「えー! マジ?」
丹澤「応援してくださるご婦人からプレゼントしてもらいました。息子さんと一緒に選びに行ってくれたみたいで、サイズもぴったりでした。でも、ちょっとリアルでアレだね。貰って嬉しいのは、…スタバのカードは嬉しかったなあ」
― 因みにどんなお洋服だったんですか?参考までに丹澤さんのサイズも、皆さんにお知らせしてもいいですか?
丹澤「いいのかなあ(笑)。頂いたのはシャツだったんですけど、サイズは、身長187cmで LからXLサイズ だと合います!」
― 紺田さんは好きな食べ物はなんですか?
紺田「色々あって、迷うんですけど、一番好きなのはカレー」
理然「え! そうなの? 知らなかった」
丹澤「牡蠣じゃないのー?」
紺田「海鮮も好きだけど、カレーが好き。スープカレーも好き。去年、北大の近くの『SAMA』っていうお店に行ったら美味しかったです」
― みなさん、スープカレーは召し上がりましたか?
理然「まだです。食べたい! マジックスパイスっていうお店に行ってみたい」
丹澤「それって、下北にあるお店じゃない?」
理然「え! 下北にあるの?」
紺田「インドカレーも好きです。ナンとかと一緒に食べるのも好きで。スパイスとか買って自分でも作ります」
丹澤「紺ちゃんは料理がすごく上手なんです」
紺田「時間のある時は半日かけて角煮つくったりします。角煮、好きですね」
― 差し入れでもらって嬉しかったもの、ありますか?
紺田「現場にもよるんですけど、お昼ごはんが普通のお弁当じゃないと嬉しいな。っていうか、手作りおにぎりとか、おいなりさんとか…」
丹澤・小泉「紺ちゃん、いい人だなー。僕たちのと並べて書かないでほしいなー(笑)」
紺田「甘いものも嬉しいんですけど、しょっぱいものも好きで…」
― ファンの手作りお弁当でも大丈夫ですか?
紺田「たくさんもらったらどうしよう(笑)。困っちゃうけど、みんなと一緒に食べます」
― リーダーは何がお好きですか?
理然「僕は『おにぎりが好き』っていうことにしています。食べ物は全部好きなんです。でも結局、白飯が好きだなー。と思った時に『おにぎりが好き』というのがわかりやすいかなと」
丹澤「何味が好きなの?」
理然「あのね、塩むすびが好きなの」
丹澤「昭和の子供って感じだね(笑)!」
理然「白飯が好きなの。米があれば生きていける人間です」
― 純粋に白飯が好き! 具は問わない。
丹澤「『具』だけにね?」
Lowland 「おー」
― 差し入れに貰って嬉しいものは何ですか?
理然「僕は、貰って一番うれしいのは手紙ですね。食べ物とか、お酒とかは(食べたり飲んだりすると)無くなっちゃうんですけど、誰かが観に来てくれて、何を感じたのか、残るのが手紙なんです。僕たちが覚えていないことを手紙に書いてくれると、そういえば、そいういうことがあったな! と思える。それが僕らの次の演奏の意義になるというか、力になります」
小泉「僕も、手紙が嬉しいです」
理然「(笑)! 去年の札幌ライブは僕の誕生日の翌日だったんです。その時にパンダの便せんに『Lowland Jazzを作ってくれて、ありがとうございます』っていうメッセージを書いてプレゼントされたんです。それが、本当に嬉しかったです」
丹澤「リーダーはパンダが好きなんです」
― お手紙、嬉しいですね。
理然「嬉しいです。全部箱に入れて、大事にとってあります」
それぞれが想う。『音楽とは何か?』
― これを最後の質問にさせてください。あなたにとって『音楽』とはなんですか? 小泉さん?」
小泉「趣味でもあり、仕事でもあり、…僕の全てです」
Lowland 「(笑)」
― 丹澤さんにとって音楽とはなんですか?
丹澤「人の気持ちを揺さぶる、…生命体です」
Lowland 「生命体!?(ざわめき)」
丹澤「いや、ふざけてるわけじゃなくて! 何て言うのかな。人の気持ちを動かすことのできる …魔法?」
Lowland「魔法!?(ざわめき)」
丹澤「いや、ちょっとまって。よく考える! その間に紺ちゃん、よろしく」
― 紺田さんにとって音楽とはなんですか?
紺田「僕は口数が少ない方なので、自分の感情や、すべてを表現できるものだと思っています」
― リーダー理然さんにとって音楽とは何ですか?
理然「僕にとっては仕事ですけれど、
― ありがとうございます! メンバーそれぞれの想いを聞くことが出来て、嬉しいです。
丹澤さん…。人の心を動かすことのできる生命体。個性的なご意見ですね。
Lowland 「そして、魔法(笑)! なんかファンタジー! キラキラしてる(笑)」
丹澤「いや、何だろう。みんなすごく良いこと言ってくれたから、その通りなんですけど、何かな…。人の心を動かすことのできる、得体の知れないものでしょ? だから生命体かな? って思ったの」
― 音楽が人の身体に入って、独自の働きをして影響を与える。音楽自体が生命を持つという意味での『生命体』という言葉はイメージしやすいです。
丹澤「そうなんです! じゃあ、生命体で!」
理然「そういわれてみると、難しいよね。何だろうね。音楽って」
小泉「難しいよね。言葉では上手く言えないけどそれが音楽なんだよね。人生を動かしてしまうもの。去年ね、女子高生からメッセージが来て、大学進学する時に楽器やめようと思ってたんだって。でも Lowland の演奏を聴いて、やっぱり続けることにしました。って」
丹澤「魔法だね!」
小泉「楽器に息を入れて、出した音で人生が変わってしまうわけじゃない。これって、なに?」
理然「新しいものが入って来て、自分が変わってしまうものなんだよね…」
― 引き続き音楽とは何かについて議論をお続けください。写真撮影入りまーす。
Lowland Jazz 札幌公演
開場時間:18:30
開演時間:19:00
終演予定:21:00札幌共済ホール
札幌市中央区北4条西1丁目 共済ビル6Fチケット販売:チケットぴあ
http://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=1613288
2013年4月 具理然が中心となり国立音大ほか、
青山学院大学のジャスオーケストラのメンバーが
集まり結成。『ジャズの敷居を低くする』をコン
セプトにボカロ曲やアニソンをジャズアレンジし、
迫力の演奏で魅せるビックバンド。
ニコニコ動画から人気に火が点き、2014年15年
のニコニコ超会議に出演。生配信を含め約5万人の
観衆に演奏を届け、大きな反響を呼んだ。Lowland Jazz 過去のインタビューはこちら↓
https://tashinam.chodosya.com/sp-interview/lowlandjazz/
渡邊 優香 (わたなべ ゆうか)
1988年8月4日生まれ 江別出身 血液型O型17歳で英国 Arts Educational Schoolミュージカル
コースに入学、卒業後は英国 Royal Academy of Music
声楽科で学ぶ。帰国後は、ミス・ユニバース・ジャパン
2012北海道代表を務め、モデル、女優、ナレーターと
して幅広く活動。映像作品の英語翻訳・吹き替えも務める。
元気で明るい笑顔が印象的なソプラノ歌手。渡邊優香さん過去のインタビューはこちら↓
https://tashinam.chodosya.com/sp-interview/watanabe-yuuka/
(取材:2016年 6月)