ない物を創る会社 

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 平賀社長の会社の業務は、実に多岐にわたるとのこと。『ないものを創る』とは、具体的にはどんなお仕事なんでしょうか?


― それでは、お仕事のお話を聞かせてください。テトラシステムエンジニアは、具体的にどういう仕事をなさっている会社ですか?お名刺にセイコー設備時計サービスというふうにありますが、時計に関するお仕事もなさっているのですか?

平賀「そうですね、メンテナンスも業務に含まれているのですが一部です。基本的にはものを創る仕事になります。世の中には色々な機械があって、その制御装置などを作ります」

 

― 私たちの身近なものですと、どんなものがありますか?

平賀「例えばですね、『バスターミナル』ひとつでも色々な設備が動いて、その場所が成り立っているんです。バスが入ってくる、案内放送が流れる、自動ドアが開く、並行して業務連絡が流れる。そういう一連の流れの制御をする機械が必要になります。その制御に発光物をつかうなら、表示機となります。皆さんがよく見る、『○○行きのバスは間もなくまいります。』とか、そういうものですね」

 

― それぞれの時計や表示板といった装置も作っていらっしゃるし、その制御装置が連動して動くようなシステム設計も自社でなさっている。ということでしょうか?

平賀「そうですね。そのために半導体とかも使うのですが、それを組み込む回路も創りますし、回路を動かすプログラムも創ります」

 

― 包括して開発から、製造、メンテナンスまで行っていらっしゃるんですね

平賀「自社で創ったものはメンテナンスも自分たちでしますし、メンテナンスだけ業務として受けているセイコーの整備も担当します。学校に設置された時計だったり、駅前のからくり時計だったり。セイコーはスポーツの分野にも力を入れているので、陸上競技や水泳、スピードスケートの測定器の維持管理・修理もやっています。スコアボードやジャンプ台の計測機器もそうですね。少数の専属部隊を持っています。ただ、そういうメンテナンスの仕事は割合にすると、今のところ、全体の10分の1位です」

 

 ― 一番メインの業務はなんですか?

平賀「一番はやっぱりもの創りですね。基盤だとか回路を作って、ケースに入れてプログラムを入れて動かせるようにして、人が操作できるようにして販売する。という仕事がメインです。例えば、僕らで作っているのではないんですけど、ファミリーレストランなんかで、『現在、何人待ちです』みたいな装置がありますよね。ああいうのもよく問い合わせが来ます」

 

― ご注文に合わせて、1から装置を創る会社なんですね

平賀「何に使う装置なのか詳しく聞いて、できるだけニーズに合った使いやすいものを提案していくというのが、僕らの仕事です」

 

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― 会社を創設された当初から、現在の様に多岐にわたってお仕事をなさっていたのですか?

平賀「前に同じような会社に勤めていまして、そこから独立する形で今の会社を立ち上げました。当時、LEDや電子機器でものを創るような会社がなかったので、前にいた会社というのも、一般の分電盤、配電盤といった建物に付属する電気設備があるんですけど、そういうところで立ち上げた電子部だとか、電子科とか、そういうところの人間が集まって独立した会社でした」

 

― 最初はそういった会社に社員として入社なさったんですね。入られたきっかけというのは?

平賀「僕、学生時代は化学を専攻していたんです。全く畑違いの電気の方へいったんですけど、きっかけは、アイスホッケーなんです。アイスホッケーで出会った方が、うちの会社に来てみないか?と声をかけてくれて、そっちのほうへ進むことになりました」

 

―化学の世界から電気分野へ! 最初に移られた時は、大変だったのではありませんか?

平賀「僕も不安でしたね。最初、構造設計のところから入ったんですけど、そんなに苦手意識を持たなければ、入っていけました。そのうちに、装置の動きを想像すると回路も理解できるようになって。回路を作ったりプログラムを組んだり、私はそっちのプロではありませんけど、そのとっかかりとしてのレベルまでは理解ができるようになりました。会社でそういう風に育ててもらったんでしょうね」

 

― 苦手意識がなければ、畑違いの分野でも克服できるものですか。

平賀「そうですね。最近は、少年野球の指導に携わっているのですが、子供も苦手意識のある子だと成長も遅くなりますから。その辺は先入観なく、やるぞ。という気持ちでいられたら、どんなことへでも入っていけるんじゃないかな。と思っています」

 

― それは、平賀社長の元々のご性格ですか?それともお仕事の中で培われたものなのでしょうか?

平賀「あー、さっきの食べ物の話から来ているんじゃないかと思うんですけど、僕は食べられないものがないんですね。先に苦手意識を持たないから。とりあえず食べてみよう。というふうに思っています。仕事でも、あれが嫌い、苦手、って言い始めると、出来ないだろうな。って思いますね」

 

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― 社長になって良かったな。と思うことについて聞かせてください。

平賀「社長になると、色んな企業の責任のある方とお会いできる機会が多くなるんですね。それで、僕らからの提案を先方にお話して、よし、やろう!と決定するまでのスピードや、決定してから実現するまでのスピードがずっと速くなったと思います。きちっと動けば仕事になる。そういう意味では、社長になるとやり甲斐があって楽しいです」

 

― 社員の時とは違いを感じますか?

平賀「気持ち的には社員の時も同じようにやっていたつもりなんですけど、相手の方が社員を見る目と、社長を見る目というものの違いもあるでしょうし、僕自体も代表者なのでその意識が違うということもあるかもしれません。そのちょっとの違いが大きく仕事に影響している気がします」

 

― 社員から代表になると、仕事のスピードと、可能性が広がるということですね。

平賀「そういった意味では、責任も感じますけどね(笑)」

 

― 社長になっていなかったら、何をしていたと思いますか?

平賀「うーん。思いつかないんですよね。たぶん、なにか、ものを創る仕事をしているだろうと思うんですけど。電気と機械とか、一般住宅の大工仕事だったり、そういう方向ですかね」

 

― 何も思いつかない、ということは、今あるお姿が望んだ通りのお姿だということでしょうか

平賀「そうですね。でも結構、個人プレーも好きな方なので、会社じゃなくて一人でのんびり仕事をしていたかもしれませんね」

 

― 現在の社員数は何名ですか?

平賀「七名です」

 

― 七名という人数は、平賀社長にとって、会社にとって、ちょうどよい人数ですか?

平賀「もうちょっと増やさないといけないかな。増やしたいな。と思っているのですが、なかなか。これから、若い人材も育てていかなくてはいけないと思うし、そこが将来の課題ですね」


 

平賀 隆 社長インタビュー  【】【】【