お店紹介 『寿寿(じゅじゅ)』 2015年7月号 

  7月の経営者インタビューで取り上げさせていただいた㈱テトラシステムエンジニア代表取締役 平賀社長 おすすめのお店、札幌市手稲区の焼肉店『寿寿(じゅじゅ)』をご紹介いたします。
 
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 札幌中心部から国道5号線を小樽方面へ向かって行き、富岡2-7丁目交差点を越えて左手にお店があります。店舗前の国道沿いに数台の駐車スペースがある、こじんまりと落ち着いた店構え。

 

juok2  お店に入りますと、まず目に飛び込んでくるのは仙台牛と常陸(ひたち)牛のポスター。店内は清潔で、質の良いお肉を扱うこだわりの精肉店のような印象です。テーブルも、スパイスも、トングも、焼肉店特有の油っぽさを感じさせない、管理の行き届いた気持ちの良い店内です。 

 

 テーブルには、にんにく、辛味、たれ、レモン、岩塩、あらびき黒コショウがずらりと並べられており、自分で味の調整ができるようになっています。

 
juok10 早速、平賀社長絶賛の『道産味噌サガリ』を注文します。そして、仙台和牛A5ランクの『特選カルビ』、さらに、お店の方の「タンも結構、特徴がありますよ。厚切りなんです。」というおすすめに惹かれて『特選牛タン』も注文してみました。注文の後、テーブルの真ん中にドカンと七輪が置かれます。火を囲んでご飯を食べるというのは、不思議とわくわくします。
 
 

 噂の味噌サガリはこちら。

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『サガリ』といえば、赤身でスライスされたお肉をイメージしていましたが、出てきたのはかたまり肉。しかも、やや白っぽい皮と薄い脂に包まれています。早速、焼いてみました。炭火が塊肉の表面と内部をじっくり焼いていきます。質の良い脂の香りが立ち上ってきます。しっかり時間をかけて、外はカリカリ、中はジューシーに焼き、一口にほおばりました。しっかりとした肉の弾力と赤身の肉汁、そしてうっすらとそれを包む脂のあまみ。味噌の味付けは控えめながらも、こげ目には味噌の香りがはっきり感じられます。絶妙の塩加減が肉の味を引き立て、どっしりと底上げをしてくれています。赤身、脂、皮、そしてほんのりと内蔵のような旨み。それを一口に味わうことができるなんて!…これは間違いなく、絶品です。

 

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 こういう形のサガリというのは珍しい気がします。お店の方にお話しを伺うと、「通常、サガリというと、皮を全部むいて赤身だけにして提供するお店が多いのですが、うちの店はその皮と肉の間の薄い脂の層を残して、かたまりで提供しています。そうすると旨みが違いますよね。」とのこと。これまで、それほどサガリというものに注目したことがなかったのですが、こんなに美味しい部位だとは知りませんでした。

 

 こちらは、仙台和牛A5クラスの特選カルビです。 

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 これは、一目でわかる、格の違うお肉です。サイズは3×7cm程。しかも、その幅が1cm以上ある大胆な厚切り。焼いていく間、滴る肉汁と脂が惜しくなるような豪快なスライスです。十分に焼いて一口かじりますと、サクっという歯ざわり。続いて、吹き出すような上等の牛脂の香り。思わず罪悪感を覚えてしまいそうなくらい豪奢なお肉です。あまりの衝撃に思わず絶句。脂と肉汁のゼリーのようなトロトロのお肉にゴマがアクセントとなり、味に深みを感じさせてくれます。

 

 続きまして、こちらが『特選牛タン』です。

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 こちらも大胆な厚切りです。そのサイズは8×8cm×厚さ5mm以上。赤身の輝く美しい牛タン。裏表をさらりと焼いて、その大きな一枚を一口に頬張りますと、厚切りのタンが口の中で折り重なって、2重3重になったお肉をザクザクと噛みしめる快感を得られます。そして歯を入れる度に口いっぱいに広がるのは、あふれ出る甘い肉汁。鮮烈な肉の味わいです。塩と胡椒で味付けを変えると、さらに楽しみが増しました。

 

 ここで、スープ登場。今回はユッケジャンスープを注文しました。

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 こちらのユッケジャンスープは、コチュジャンと牛肉で作られた、輪郭のはっきりした味のスープです。上等のお肉を味わった後の舌にぴったりの味つけで、ごはんが進みます。筆者は2度の韓国留学経験を持ちますが、これはまさしく本場韓国の特徴ある味わい。味の土台がしっかりとしていて、底に分厚い旨みがあります。こちらのお店では、牛テールでスープを取っているとのこと。時間をかけて煮だした牛骨の旨みと、唐辛子の旨みが狂おしく食欲を沸き立たせます。

 

 スープの隣に写っているのは、一番人気の『道産ホルモン』。こちらも絶品です。口に入れると、新鮮な内臓だけが持つ快い野生的な香りと肉の旨みとが一体になって、味に奥行きを与えてくれます。ホルモン本来の香りと旨みが味わえる一品です。


juok3 精肉・内臓肉、いずれも、本当においしいところをしっかりと残して味あわせてくれる。焼肉の概念が少し変わる体験でした。そのお肉本来の鮮度や品質はもちろん、お店でのさばき方、下調理のさじ加減で、こんなにも味が違うのだということを、実感いたしました。


  手稲の隠れた名店。炭火焼肉『寿寿』の絶品『味噌サガリ』、皆様も是非一度、味わってみてください。

 

 

 

 

 

juok9炭火焼肉
『寿寿(じゅじゅ)』

ああa札幌市手稲区富丘3条7-5-31
ああa011-213-9129
aaa月曜日

営業時間a
17:00~23:00
(LO:22時)

 

 (2015年6月取材:羽衣子)