1月も大寒を過ぎまして、札幌は今日も冷え込んでおります。こんな日は赤々と燃える炭火を眺めながら、おいしい日本酒を味わいたい! そんな声にお応えして、新鮮野菜と美味しい日本酒が楽しめるお店 『活食・隠れ酒蔵 かけはし 総本店』 をご紹介いたします。
ススキノ36号線沿い、ミスタードーナッツ向かい。南4条西2丁目 第31桂和ビルをエレベーターで4階へ上がりますと、お店に直結です。こちらのお店、タシナム2017年2月号の経営者インタビューでご登場くださいました、ケイズサウンド㈱ 風上 哲也 社長 にご紹介を頂きました。旬のお野菜が美味しいお店とのこと。ワクワクしてお店に伺いました。
店内はカウンターとテーブル席、奥には小上がりの半個室があり、趣深い調度にかこまれています。年季の入った木材で張られた床が落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
このお店の名前『かけはし』は、生産者の方と、お客様のかけはしになりたい。というところに由来するそうです。その名の通り、こちらのお店は、各地の生産者から直接仕入れた新鮮な食材を取り揃えています。そのため、その日の仕入れによって、メニューが若干変わってくるそうです。行く度に旬の食材で違ったお料理を楽しめるというのは嬉しいですね。
お店の方が今日のオススメ野菜を丁寧にご紹介してくれます。その新鮮食材の中でも、ひときわ美味しそうなのが、しいたけ。肉厚で堂々としたその姿。早速、七輪の上に乗せて炙ってみます。
じっくり炙ったしいたけ。先ずはそのままかぶりつきます。表面は香ばしく、内側はふんわり焼けました。さらに軸の部分に近づきますと、ざっくりジューシーな食感が味わえます。しいたけとは、こんなにおいしいものなのか!としみじみ感じられる瞬間です。ふた口目からは沖縄の雪塩を付けて食べてみました。塩味に引き立てられたしいたけの旨みが存分に味わえます。
しいたけの軸の部分は、3つくらいに割いて再び七厘で炙っていただきました。この軸がさっくりとして、ジューシーで味わい深いです。おいしいしいたけというのは軸までおいしいのだ。ということがよく分かりました。
今回は炙り野菜として、十勝・幕別町産『さやあかね』というジャガイモと雪国舞茸、さらに追加でお店でスモークしたというエイひれを注文しました。それらを炙りつつ、セリと黒豚つみれの小鍋をいただきます。豚肉の旨みがぎっしりと詰まったつみれに、爽やかなセリのほのかな苦味が加わって、じんわり旨いです。このセリは宮城県の三浦さんという生産者さんから直送されたセリだそうです。冬の北海道で食べるセリの小鍋。贅沢なお味です。
ふと、メニューの中に『今日のザンギ』というのを見つけました。今日の、ということは昨日と違う味なのでしょうか? 伺ってみますと、こちらのお店ではザンギのバリエーションが豊富でその日によって味付けやソースなどが変わるそうです。因みに、この日は『石炭!? ザンギ』でした。筆者初体験の黒いザンギが、こちら。
この黒はイカ墨の黒だそうです。外はカリカリ、中はふっくら。さり気なく乗せられた柚子の皮が爽やかなアクセントになっています。鶏肉の旨みにイカ墨のコクが加わって味わい深く、ご飯が進む一品でした。
肝心の日本酒は、『古酒三種 利き酒セット』や『日替わり 利き酒セット』など魅力的なセットメニューのほか、メニューには書かれていない『隠し酒』も色々と取り揃えているそうです。勿論、お酒にも現地の生産者から直接買い付けをしているものがあるそうですので、お好きな方は是非、お店で訪ねてみてください。
おいしい産地直送野菜と各地の隠れた銘酒が味わえるお店。活食・隠れ酒蔵『かけはし』総本店をご紹介いたしました。
住ああ所a:札幌市中央区南4条西2丁目第31桂和ビル4階
電ああ話a:011-552-9984
営業時間a:17:00~24:00(23:30ラストオーダー)
Wあeあb :http://kakehashi.in/
(2017年1月 取材:羽衣子)