北海道の穀倉地帯、十勝。今回は、十勝っ子が『ますやパン』の名前でお母さんの代から親しんできたというパン屋さん『満寿屋商店』の麦音店を取材してまいりました。十勝を代表するベーカリー『満寿屋商店』をご紹介いたします。
1950年創業という歴史ある満寿屋店。帯広出身者ならば『ますやパン』の名前を聞くだけで「懐かしいねえ!」と、ひと膝乗り出してきます。帯広人のソウルフード『ますやパン』は果たしてどんなお味なのか。ワクワクしながら麦音店に伺いますと、その敷地面積の広さにびっくりしました。お店入口の横には野菜の販売所があり、広いテラスと芝生、そして麦畑!鮮やかな緑に彩られた美しい庭。シンプルでありながら、最高に贅沢な環境のお店です。
店内は高い天井に柔らかな照明。そして、小麦の香ばしい香りでいっぱいです。入口左手はオープンキッチンになっていて、ピザを焼く石窯も見えます。売り場には丹精込めて作られた美しいパンが並び、切れ目なくお客様が訪れていました。部活帰りの高校生がおしゃべりしながらパンを選んでいます。日常の中に洗練されたパン屋さんと大自然が共存する幸せ。こうした光景に十勝の人が羨ましくなります。
お店の中を見回すと、窯焼きピザ、サンドイッチ、ナッツぎっしりのハード系のパン、イベリコ豚のお惣菜パン、懐かしのアンパン、クリームパン、ベビーパンと種類がたくさんあります。
このお店をご紹介くださいました、帯広 ㈲オックスの羽山社長のオススメは『白スパサンド』。
「帯広に来たら、是非、これを食べてください」とご推薦いただきました。数ある『ますやサンドイッチ』のなかで絶大な人気を誇る、そのお味は。…あ、甘い!マスタードの辛味がして、これは、今までに食べたことのない、そして忘れられない味がします!これが帯広のソウルフード!
皆様も、帯広に立ち寄ったその際は、忘れずご賞味ください。
各店舗で差別化を図るため、同じパンでも微妙に生地を変えているそうです。こちら麦音では、ブリオッシュ生地を使ってアンパンを作っているとのこと。各店をハシゴして食べ比べしてみたくなりますね。そんなディープなパン情報は、満寿屋商店の公式ウェブサイトから得られます。ますやパンの最新情報を各店舗の販売・製造スタッフから直接教えてもらえるので、これは必見です。
満寿屋商店公式web:http://www.masuyapan.com/
スタッフのおすすめパンブログ:http://www.masuyapan.com/blog/
満寿屋商店の公式ウェブにもご紹介がありますように、これまで日本の製パン業界では、原料小麦のほとんどを輸入小麦に頼ってきたそうです。満寿屋商店では、1990年、全国に先駆けて道産小麦100%使用パンの製造・販売を2号店 ボヌールマスヤ で開始しました。その後、道産小麦の安定した確保や、道産小麦を使った製パン技術の研究などを経て、現在は十勝産小麦を100%使用しています。地産地消の実現を目指し、先々代からたゆまぬ努力と挑戦を続けてきた満寿屋商店の情熱を感じます。
十勝の未来や、その土地に生きる人のため、世代を超えて継承されて進化し続けるパン屋さん。満寿屋商店 麦音店をご紹介いたしました。
住ああ所a:帯広市稲田町南8線西16-43
電ああ話a:0155-67-4659
w e b :http://www.masuyapan.com/shop/
定a休a日:年末年始のみ
営業時間a: 6:55~20:00
(2016年7月取材:羽衣子)