気ままにマレーシア!(1)2024年はこうなっていた!

私は10年ほど前にマレーシアのペナン島に住んでいました。その後も時々足を運んでいますが、コロナ禍を終えて初の渡航。久しぶりのマレーシア。せっかくの機会ということで、執筆させていただけることになりました。観光目的ではなく、元住人だからこそ、気ままにリラックスできる過ごし方。

昔はこうだったなんて話を織り交ぜながら、これからしばらく連載したいと思います。マレーシアにご興味のある方、お付き合いください。

今回は、クアラルンプール(KL)と第二の都市であるペナンの2カ所に行きました。ペナンではなく、久しぶりにシンガポールにでも…と思いましたが、円安の影響か、ただでさえ割高に感じるシンガポールのホテル代がより高くなっており断念しました。

マレーシアは世界の中でも五つ星ホテルに安く泊まれる国として有名です。もともと住んでいたこともあり、観光をする予定はなく、ホテルにいる時間がけっこう多くなると思い、ホテルをベースに旅程を組みました。今後、ホテル編としての書きたいと思っておりますので、ホテル好きな方はお楽しみに。

さて、第一回となる今回は、10年前と比較してマレーシアがどう変わっていたのか。元住人の視点でざっくばらんにお伝えします!

■快適に旅ができる国に!

(1)タクシーが快適になった

写真:Klia(空港)のgrab待ち合わせ場所

マレーシアといえば、「タクシーとの値段交渉がたいへん」「ぼったくり」「トラブル」といった印象を持っている方も多いと思います。昔は、日本人の皆が愛用している運転手さんがいて、基本はその人に直接電話してきてもらっていました。その運転手さんがいけなくてもドライバー友達がきてくれる。信頼できる運転手さんの友達なので安心という仕組みです。

こんな感じなので、予期せぬタイミングでタクシーに乗るとなると大変です。「チョコレート工場に連れて行ってやる。人気の観光スポットだ」などと勝手に行き先を変更をされそうになったり、いちいち面倒な話になります。

日本でもアプリをつかってタクシーを呼ぶのは増えていますが、マレーシアでは何年か前から当たり前に。grabが最も有名でしょうか。スマホアプリで行き先を設定して、近くにいる運転手を選ぶだけ。金額は予約時点で明示されているので安心です。ただし、高速料金は別途になるので要注意!何度も使いましたがGrabでトラブルになることはありませんでした。タクシーがストレスだったマレーシアが劇的に快適になりました。ただし、タクシーがいなさそうな田舎からの帰りは要注意。迎えにきてくれるドライバーがいなくて、不安になったことがありました。

ただ、インターネットにつなげられないとgrabは使えません。マレーシアで使えるポケットwifiや、キャリアのサービスを利用していない場合は、現地のsimを購入するのが便利でしょう。空港に着いたら、DIGIやCelcom、hotlink(Maxisなどの店があるので購入します。いろいろなプランがありますが、RM50(1リンギット30円なら1500円で30日間使い放題というものもありました。

(2)キャッシュレス化が進んだ

かなりキャッシュレス化が進み、買い物をするときも現金よりクレジットカードやスマートフォンが前提といった雰囲気があります。現金が使えない店もありましたが、基本的には現金でも大丈夫だと思います。

昔はマレーシアといえば、スキミング注意みたいな情報も多く、現金が安全な印象だったのですが…。これは大きな進化です。都心に関しては、日本よりキャッシュレス化が進んでいる印象でした。

(3)すごいショッピングモールが増えた!

写真:The Exchange TRX(エントランスのハイソ感)

マレーシアの代表的なショッピングモールといえば、ツインタワーにあるSuria KLCC、ブキッビンタンのPavilionでしたが、2023年にできたThe Exchange TRXはハイソな存在。The Exchange TRXは、Pavilionからタクシーで10分もかからずに行けるので、KLの最先端なところを見たければ、ちょっと足を伸ばしてもいいかもしれません。レストランもたくさんありますが、混雑しているので要注意。土日に行ったので、人気店は長蛇の列でした。また、渋滞しやすいエリアでもあるので、その点も注意です。

写真:The Exchange TRX 1F(高級ブランドがいっぱい)

こういった高級ファッションブランドだけというわけではないので、食事目的でもOKだと思います。フードコートも広いです。これといって目的の店があるわけではありませんが、とにかく広すぎて歩き疲れました。ただ、昼時だったので、レストラン街は大混在。そこで穴場的に見つけたのが、日本で人気のcafe kitsune。小さな店ですがブティックが隣接。ここなら昼時でもそれほど混んでいません。ブティック担当の店員さんの話では、「日本人がセール品をよく買っているよ」とのこと。

■これなら、住みやすそう?

企業の駐在、リタイアメントなど多くの日本人が住んでいるマレーシア。米ドルとともにマレーシアの通貨リンギットもかなりの円安です。そしてインフレ。宿泊費はもちろん、食事も以前よりかなり高く感じます。

こういった金銭的なハードルは上がったものの、以前より過ごしやすくなっているでしょう。治安も以前より不安感が軽減した気がします。立派な商業施設がたくさんあったと思えば、自然が溢れるシーンも身近です。この自然とのバランスもマレーシアの魅力なのです。

次回からは、素敵な場所やグルメをご紹介したいと思っています。お楽しみに!