『フォトグラファーchinoの写真館』の第22回は『It Don’t Mean a Thing (If It Ain’t Got That Swing)』がテーマです。お愉しみください。
先日、10月4日に函館で、5年ぶりとなる Lowland Jazz のライブが行われた。
前回は観客として参加したライブだったが、今回はカメラマンとして念願の参加をさせてもらった。
今回の Lowland Jazz は前回と半分ほどメンバーが違ったのだが、演奏も熱量も前回と遜色のなく、また違った魅力のある最高の演奏だった。
満席で迎えたライブは、コロナ禍で開催できなかった悔しさややるせなさを吹き飛ばすような観客のクラップや歓声で、最高潮の盛り上がりを見せ、自身も写真を撮りながら、その熱に圧され、声を出したおかげで、次の日は喉が潰れる始末だった。ついでに、会場の盛り上がりと演奏が相乗して乗っていくのに呼応して、私のシャッターを切る回数も増えて現状編集に苦しんでいる。
私は、残念ながら音楽に関しては門外漢で、楽譜も読めない素人なのだが、それでも音楽に賭ける人たちの楽しそうで熱量ある演奏の様子を見ているだけで惹き込まれる。
Lowland Jazz は常に観客と共にライブを作り上げ、素人でも乗れるように寄り添ってくれるので、初めて拝したその日からファンになっている。『ジャズの敷居を低く』をモットーにしているのは伊達ではない。
5年前は札幌、函館と2都市で開催されたが、今回は函館だけなのが非常に口惜しかった。素人の私がでもまた観に行きたい、何度でも楽しみたい、と思わせてくれた Lowland Jazz をもっともっといろんな北海道民に観て欲しいのだ。そのためには函館開催だけでは足りない。それくらい今回のライブも最高だった。
とにかく、音楽人の美しさは、その目で実際に見ていただきたい。これは真理なので、機会がより多くあれば、と願わずにはいられない。