陶芸家 清水しおりさん インタビュー

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相撲で感涙! ~一人でいる時間を豊かに、大切に

 

― 遊びについて、教えてください。お休みの日は決めていらっしゃいますか?

清水「そうなんだよ!よく考えてみたら、私、休みがないの。展示会に行ったり、お友達に会ったりするときに時間を作るから、それが休みの日みたいなもので。何か好きかって言えば、今はできないけど、山に行ったりキャンプしたり、景色を見にいくのが好き。ドライブしながら音楽かけて、どこまでもいけちゃう。なかなか時間が取れないけど、帯広とか旭川とかで展覧会があるときは、自分で運転して行く。いやあ、間に合わないから自分で持っていくわ。とか言って」

 

― やっぱり旅人ですね。趣味は旅行とドライブですね。

清水「あとは、私、お酒が好きなんだけど、お酒を飲みながら、日ハムとお相撲観戦。もうね、相撲が始まると、居ても立ってもいられない。にわかなんだけど、2年前に東京で展示があったときに、両国へお相撲を観にいったら、はまっちゃって!力士は誰も知らなかったんだけど、もう、のぼりが立ってるだけで興奮しちゃってね!なんだろう。うおーってなって。戻ってきてからテレビで試合見て、力士のインタビュー見ながら、この人、好きだな。って思う力士を応援するようになって。日ハムはラジオでもいいんだけど、お相撲は観なきゃダメでしょう?だから、お相撲のある日は時間を気にしながら、お酒準備しながら、ああ始まっちゃう、って大変だよ」

 

― 力士は誰を応援してるんですか?

清水「照ノ富士。大関になったね。私が応援したからってわけじゃないけど。みるみる勝って、この間、白鵬を倒した時なんか、生まれて始めてお相撲観て、泣いたからね(笑)」

 

― お酒は、かなりお好きなんですか?

清水「とにかく好きだから、日曜日の誰も居ないときにさ、まだ外も明るいうちから『日昼、仕事したんだし、今から飲んでもだれも怒らないよな?日曜日なんだし』ってぶつぶつ言いながら、一人で飲んでる時間。最高に楽しいよ(笑)」

 

― お好きなお酒は何ですか?

清水「私は日本酒が好きなんだけど、最近は、十一州(じゅういっしゅう)っていう北海道のお酒がおいしい。あと、ワイン。チリワインは外せない。赤が好きなんだよね」

 

― 愛用していらっしゃる道具はありますか?

清水「以前は電機のロクロを使ってたんだけど、急に蹴ロクロがやってみたくなっちゃって、お友達のところでやらせてもらったら、全然ひけなくて。ちょっと遅くなってから泥だらけになって家に帰ってきたの。そしたら子供達が『なにやってたの?』っていうから、『いや、蹴ロクロを教えてもらってさ』っていったら『えー。いまさら?』って(笑) ホントそうだな。って。蹴ロクロは、据えつけるのもそのままで置けるものじゃなくて、木工をやっている友人に手伝ってもらって、今は家に置いてます。でも、まだ大きいものはひけないんだ。でも最近はずっとそれを使ってます」

 

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目標は、自分が好きになれること。 ~作品作りの今とこれから

 

― 遊びと仕事の関係について伺います。趣味としての陶芸と仕事としての陶芸の違いとはなんですか?

清水「全く違うよね。趣味として作るものは、自分が作りたくて無責任に作るもの。仕事で作るものは、信頼を裏切ってはいけないし、責任を持って、相手のお店や、買い手の期待にプレッシャーを感じながら作るもの。最近、趣味で焼き物をつくることはないんだけど、自分で企画した展示会なんかで、展示用に好きなものを作る場合、それに近いかな。と思います。最近はそういう時間があまり取れなかったけど、今年は多少、それに近い展示会をやってみるつもりでいます」

 

― 表現を仕事にしていらっしゃる方は、作品と商品の線引きが難しい部分なのかな。と思います。創作と、遊びと、仕事との切り替えについて。意識して切り替えていらっしゃいますか?

清水「うーん。人によっては、茶の間でテレビ見ながら、小さいパーツを作っちゃう。っていう作家もいるんだけど、私はそれは出来ない。必ず、工房に行って仕事する。っていうのが仕事とプライベートの切り替えかな」

 

― 普段の生活をしながら、仕事が気がかりだったりすることはありませんか

清水「作る仕事は工房だけど、居間で生活の合間に構想を練ったりすることはあるかな。仕事が詰まってるときだけね。基本的に工房でやります」

 

― それでは、最後に今後の夢と目標を教えてください。 

清水「続けていくことが第一。続けていくことで出会いがあって、それに対しての期待や欲があるんだけど、その前提には、まず、続けること。それから、最終的に、自分が好きになれるようになりたい。というのがあって。こう見えて、私には、自分があんまり好きなじゃない部分があるので、どう生きるか? っていうことをはっきり確立させて、自分に自信を持ちたい。と思ってるかな。仕事も生活も土台にあるのは、自分だから。見た目に凄いものを作っていなくても、作ったものから自分らしさが滲み出ると思うから、それがいいかな。って」

 

― ありがとうございます。近々、展示の予定がおありでしたら教えていただけますか?

清水「通常の展示会も予定があるんだけど、今年は、器じゃない展示会をやるんだ。『台』をテーマにした展示会。ここのところはずーっと器の展示が多かったんだけど、今回は器を抜いた展示をしてみようと思って」

 

― 楽しみにしてます!今後も素敵な作品を作り続けてください。今日はありがとうございました。

清水「いや、ごめんねー。私、しゃべりすぎだよね(笑)」

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   (取材:2015年 7月)

   《清水しおり 陶展》

開催日:2015年 10月31日(土)~ 11月8日(日)

kamokamo開場時間:11:00 ~ 18:00
http://studiokamokamo.wix.com/home#!gallery/c1enr

会場:STUDIO kamokamo (スタジオカモカモ)

http://studiokamokamo.wix.com/home
札幌市南区真駒内幸町1-1-15
※札幌市営地下鉄 真駒内駅から徒歩7分 駐車場あり(2台)

陶の「台」シリーズを展開してみました。おいしい おもてなし料理をのせてー大切なものをのせてー色んな用途を 自由な発想で使ってもらえると うれしいです。しっかりとした土台をもってーという思いを込めて。

 

  

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清水 しおり (しみず しおり)
1967年9月15日 札幌出身 O型 

 北海道当別在住の陶芸家。 現代日本の
陶芸を代表する陶芸家・鯉江良二氏の作品
に衝撃を受け、陶芸の道へ。
94年から当別
に窯を置き、制作を開始する。作品に描か
れる愛嬌のあるキャラクターが人気を呼び、
その作品は、北海道、東京、大阪、島根で
も委託販売されている。


 

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