ビッグバンド Lowland Jazz スペシャルインタビュー

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 ボカロ曲がJazzに?

―お話をバンドの楽曲について戻します。ボカロ曲のようなコンピューターで作られる音楽を複数の楽器の生音にアレンジするというのは、どういう難しさがありますか?

「一番難しいのは、ボカロ曲の場合、メロディが歌詞として曲中にあること。歌詞をなくして、演奏だけでそのそれを伝えなくちゃいけないところですね。元の曲がポップな雰囲気のメロディだったら、そこは変えずに残して、後ろの部分だけをジャズ風にアレンジします。ダンスビートをスウィングにしたり、ボサノバにしたり。ポップなメロディを残しつつ、どうやってJazz っぽくするか。どうアプローチして、アドリブを入れていくかが、難しいところです」

 

―そのアレンジは、各楽器の演奏者が担当しているのでしょうか?それともリーダーが担当ですか?

「僕と、以前ピアノ担当だった小島君が作曲科卒なので、彼にもアレンジをお願いしていました。ただ、ライブの時には曲数が多くなるので、僕と小島君以外にドラムの大場君、ギターの紺田君にも書いてもらっています。  新しく入ったピアノもアレンジができる人なので、今後は彼にもお願いしようと思っています」

 

―メンバーによってアレンジのセンスも違うでしょうから、色々な方のアレンジが聞けるのも楽しみですね。メンバーの変遷もあったと思いますが、結成からこれまでの活動の中で一番大きな変化というと、どんなことがありますか?

 「メンバーは僕が大学時代から一緒にやっていた信頼できる友人の中から、一緒にやりたいと思う人に入ってもらっているので、かなりアットホームなバンドになれたかな。と思っています。最近は、いつ会っても、いつもの感じ。っていうのがでてきました。ここにいるときはこういうキャラクターというのではなくて、ありのままで居られる雰囲気です。最初は、メンバー同士、この人にはどう接したらいいんだろう?っていうのもあったんですが、この人はいじってもいいんだな。とか、役割がハッキリしてきました」

 

―意図的にメンバーで集まって食事をしたり、ミーティングしたりされることが多いんですか?

「個人個人でしているみたいです。とくにアニキ(理然)が良くやってくれています。僕はメンバーじゃないし、音楽の方には口出しできないので、そういう部分はアニキがフォローしてくれています」

「なんかヤバそうだな。とか、落ち込んでるんだけど飲みに行かない?って、連絡もらって行ったりします」

 

「あとは、大きいイベントの打ち上げですかね。最近はCDレコーディングの後に打ち上げしたんですが、その時、初めて皆が集まったので、いろんな話が出てきて。今後の話とか説教とか。そういう話が出来るようになったんだな。と」

「不満も意見も言えるような関係になりました」

 

―そうですか。そのメンバーと一緒に活動3年目となりますが、今年の目標を教えていただけますか?

「今年の目標は、フォロワー※2を増やしたいです。目標は5000人」

※フォロワーとは、Twitterをはじめとするソーシャルサービスにおいて、特定のユーザーの更新状況を手軽に把握できる機能設定を利用し、その人の活動を追っている人のこと。

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―フォロワーが増えると反響も増えますか?

「そうですね。情報交換が活発になりますから。今現在のフォロワーは2000人なので、これだと分母が少ないんです。もっと色んな人にJazz聞いてもらうために、とりあえず、今年はフォロワー5000人いけたらいいな。と」

「僕はちょっと概念的ですが、お客さんも僕達も楽しいと思えることをやっていきたい。というのは、ずっと変りません。それと、もうひとつ。2015年は、メンバーひとりひとり、この人ってどういう人なんだろう。というのを知ってもらいたいですね。ミュージシャンって演奏中は言葉を発しないので、その人の人柄が見えにくいんです。さらに、ジャズバンドっていうのは、この公演のためにこの演奏者を呼ぶ。というようなことが多くて、言葉はよくないですが、『寄せ集め』で、その人がダメなら取り替える。ということがあるんです。僕達は固定メンバーでやっているので、それぞれのツイッターを絡めながら、それぞれにスポットが当たるようにするのが目標です」

 

―Lowland Jazzのライブ中は、ソロで前に出たメンバー同士の掛け合いから、それぞれのキャラクターが垣間見えますよね。いじられキャラはイタズラされたり、リーダーがさりげなく指示している姿だったり、メンバーのキャラクターやバンド内の雰囲気を伝えて、是非、ファンの皆様を楽しませてください。

「キャラが濃いんですよ。みんな個性的で。でも、ジャズバンドは各メンバーにスポットを当てるのが難しいんですよね」

「未だに僕はリーダーだと思われてないんですよ。僕だけがスポットの当たるリーダーバンドではなく、メンバーにスポットが当たるバンドにしたいので。たまに先輩に会うと「Lowland Jazz やってるよね?あれってリーダー誰なの?」って聞かれるんですよ。「僕です」「え?小泉潤弥(Lowland Jazzサックス担当)じゃないんだ?」って。(笑)」

 

―そういったジャズ界の中でも各メンバーが注目されるバンドになりたい。ということですね。札幌公演でも、それぞれが注目されるようなライブを期待しています。

 

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