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仕事=好きなこと ~新たな経験を得るのが何よりの楽しみ

 

― それでは、ここからは、遊びについてお聞かせください。お休みは決まっていらっしゃいますか?

青木「それが、お休みの日が全く無くて。最近、マッサージに行ったら、台湾のマッサージの達人はすごいんですよ。占い師みたいにね、脈を診ただけで、『あなた1年中休み無く働いてるでしょ?』って言われちゃうの」

 

― まったくお休みなしですか!

青木「好きなことをそのまま仕事にしちゃったので、辛いとは思わないんです。楽しくて365日24時間仕事のことを考えてしまう。楽しいんだけど、眠りが浅くなったりして、身体は辛くなるときがありますね」

 

― 楽しくて、仕事をし続けてしまう。恐ろしいですね。

青木「今年は何度か私用で日本に帰る機会があったので、その間は仕事できないですよー。って公言してお休みしました。元々、バックパッカーだから旅行が好きなので、そういう機会があるとちょっと休まります。子供も小さいから、今は何かとバタバタしてます」

 

― お仕事で使っていらっしゃる愛用の道具やお店はありますか?

青木「パソコンは使い始めたときからずーっとMackintoshを使ってます。あとは何かあるかな…。私、モノに執着がなくて。友達からも『みっともないから服買いなさいよ!』とか言われても、なんでもいいんですよ。欲しいものもないしなあ。それよりも経験にお金をかけたいです。行ったことのないとことへ行ったり、そういうことを大事にしてます」

 

― 好きな映画、音楽、書籍があれば教えていただけますか?

青木「えーっと、今はその辺が全部仕事の一部になっているので、プライベートではあまりこだわって観たり聞いたりしてないかも」

 

― たしかに。青木さんはご自宅で本を読んでいるよりも、下町の職人さんが板金してる側でおしゃべりしたり、民具屋のおっちゃんと新商品を吟味しているほうがしっくり来ます(笑)。身体ひとつで台湾と向き合っている。そういう印象です。

 

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青木由香さんと『台北城市散歩』日本語ツアー担当者 蘇(Su)さん

 ― ここからは、遊びと仕事の関係についてお伺いいたします。これは私見なのですが、台湾人は日本人よりもずっと仕事を楽しむし、自由度が高いように思います。遊びと仕事の境界線が曖昧で、時々、どこまでが遊びで、どこまでが本気かわからない時があるのですが、その辺り、青木さんはどういう風に見分けていらっしゃいますか?

青木「台湾人は、いつでも本気なんです(笑)。最初は本心からそういう風にするんだ! と思ってる。ただ、途中で他に気になることが割り込んでくると、そっちに夢中になっちゃう(笑)。日本人は一度やります。と言えば、相手が満足する水準まで仕事に付き合うのが常識だから、そこが違う。台湾人は本当に親切で、よく助けてくれます。だから、そこは甘えちゃってもいいんです。ただ、そこに頼りすぎないこと。当てにし過ぎてはいけないんです」

 

― 今、留学やお仕事で日本から台湾へ来る人たちが増えています。そういう人たちが台湾生活で躓かないために、何かアドバイスはございますか?

 

青木「留学にしても仕事にしても、台湾は入りやすい国だと思います。日本人が好きで、とても良くしてくれるから。でも、一時の旅行ではなく、日本から根っこごと引き抜かれて来て、台湾に根を下ろそうと思ったら、やっぱり最初は辛いこともある。私も結婚して子供ができて、家族ができるまでは、どんなに台湾で友達ができても、やっぱり気持ちのどこかに落ち着かない部分がありました。言葉が通じなければ、更に孤独を感じると思います。枯れてしまわないように、その部分をどうやって埋めていけるか。が課題かな。と思います」

 

― 台湾に暮らしていてよかった! と思われることはなんですか?

青木「こちらで本を出させてもらったおかげで、台湾の文化人と交流が持てること。そして、日本から台湾へいらっしゃる高名な作家やアーティストにも出会えます。日本に居たら絶対会えなかった人に出会えることが、一番よかったこと」

 

― 今後、台湾進出を考えている北海道の経営者へアドバイスをいただけませんか?

青木「台湾進出は一見、簡単に見えます。台湾人は日本が大好きで、とってもウェルカムだから。なので、最近は台湾に向けて日本中から企業参入が殺到しています。それだけ競争率が高いということ。それと、日本にある商品でよいものがあれば、先に台湾人が輸入して扱っていたり、自分達で似たようなものを作っていたりもします。そういった点では商売にするのが難しい場合もあります。ただ、台湾にいいものを伝えたい! という情熱があれば、それは、きっと受け入れてもらえるはず。頑張ってください!」

 

― ありがとうございます。最後に、今後の目標と夢を教えていただけますか?

青木「今年オープンしたお店、『你好我好』を盛り上げたいです。あの建物が2年契約だから、それまでになんとか減価償却! 後は、旦那さんをうまく教育して、家事を半分、手伝ってもらうことかな(笑)」

 

― あと2年したら、お店が軌道に乗って、閉められなくなりますように、お祈りしております。今日はありがとうございました。

青木「はーい。どうも!」

 

   

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 青木 由香 (あおき ゆか)
1973年1月31日 神奈川県出身 AB型 

 多摩美術大学卒業。’05年に台湾で出版した
『奇怪ね』がベストセラーとなり台湾で一躍
話題の人となる。ブログ『台湾一人観光局』
『台湾のまど』を通じて台湾を紹介している。
2011年10月 你好我好有限公司BlueTreePress
設立。同社の代表取締役を勤める。

 

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