みなさん、こんにちは。藤野です。5ヶ月ぶりの音楽紹介の執筆。どんな音楽をご紹介するべきか悩むこと数日。今回はグローバルな人気を誇る邦楽をチョイスすることにしました。

cinnamons × evening cinemaの『summertime』です。前回のラルフ・マクドナルドの『JUST THE TWO OF US』とは一見違うようですが、「懐かしく心に染みる」という意味では共通すると思っています。そして、作曲者の国だけではなく世界で愛されているという点も…。さて、詳しくご紹介しましょう!

今月のオススメ

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summertime 』
cinnamons × evening cinema(2017年)
 

summertimeとは

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画像引用:cinnamons公式ツイッター

2017年8月にリリースされた「summertime」。cinnamonsとevening cinemaのコラボであり、J-POPの美味しいところをたっぷり集めたような素敵な曲です。楽曲の良さはもちろん、cinnamonsの鈴木まりことevening cinemaの原田夏樹のハーモニーがクセになる、そんな夏らしい一曲。一言でいうと懐かしいサウンド。でも、新しい。海外では、最初の「君の虜に~」という部分から「kimi no toriko」とも言われているようです。そうなんです。東南アジアのどこかの国で、「君の虜に~」って歌うと多くの人が反応してくれるでしょう。日本でもヒットした曲ですが、東南アジアではさらに熱く盛り上がった曲なのです。ちなみに、2018年12月には「冬のトキメキ/summertime」という両A面でもリリースしています。冬と夏、おもしろいですね!

どこで人気?

「この曲、どこで聴いたの?」と尋ねるとTilTokという人が多いでしょう。この曲を使った投稿は、270万にものぼり、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、タイで通常ではあり得ないほどのブレイク。さらに、Spotifyでも様々な国のバイラルトップ50に入っていたsummertimeは、日本が誇る1曲になったのです。

もちろん、YouTubeでも大人気です。いろいろな人がカバーしています。しかも、とっても上手な日本語で歌ってくれていることに驚きます。バンドカバーもあり、この曲が大好きという人が他の国にもたくさんいるというのは日本人としてうれしいところです。

参考:cinnamons × evening cinema、TikTokで「summertime」が東南アジアで異例の270万投稿!|SENSA

なんでここまでブレイクしたの?

著名人のTikTok動画がブレイクのきっかけです。日本では、きゃりーぱみゅぱみゅ、ベトナムではサッカー選手と、著名人に使用されたことで一気に知名度が高くなったようです。TikTokからの火がつくというのも、注目すべきところであり、若い世代のユーザーが多いと思います。もちろん、著名人が使った曲だからユーザーが気にいるわけではないでしょう。このTikTokユーザー世代に響く曲の魅力が、ブレイクに貢献したのではないでしょうか。TikTokだけではなくSpotifyでよく聴かれるようになれば、多くのユーザー層に広くリーチするようになります。YouTubeの再生回数もどんどん伸びました。おもしろいのは、このブレイクが長い間続いていることです。2017年にはじめて世に出てから、数年経った2020年もいっぱい聴かれています。曲が世の中に根付いていくという気がしてなりません。

参考:【コラム】いま東南アジアで最もSpotifyバイラルチャートインしてる日本発の楽曲「summertime」(cinnamons × evening cinema)知っていますか?|THE MAGAZINE

evening cinemaとは

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画像引用:evening cinemaオフィシャルサイト

さて、今度はアーティストを紹介しましょう。evening cinemaは、ボーカル兼コンポーザの原田夏樹を中心に結成されたバンドです。2015年の結成ですが、大学在学中だったとのこと。まさに青春の中で誕生しています。原田夏樹の楽曲から感じる若々しさや青春っぽさ、それでいながら今らしさもある独特の世界観が魅力です。若いバンドですが、このサウンドは90年代のJ-POPに浸った人たちに強くオススメします。ドラムの石澤衛とベースの山本和明はタシナムの運営元である北海道の出身。道産子アーティストの活躍、それだけでも嬉しくなりますね!

【evening cinema 公式ホームページ】

cinnamonsとは

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画像引用:cinnamonsオフィシャルサイト

cinnamonsとは、2016年結成のJPOPバンド。メンバーは、鈴木まりこ(vo)、青山慎司(gt,cho)、eric(dr)。キャンディーボイスと呼ばれるボーカルが最高です。鈴木まりこ(vo)の声がバンドカラーを唯一無二の印象にしていますが、それを支えるギター・ドラムもボーカルを引き立てつつ、クセになるプレイを聴かせます。ポップス好きならぜひ!というサウンドです。NHKへの楽曲提供や色々なテレビCMのタイアップを行うなど、注目を集めています。

【cinnamons 公式ホームページ】

作曲者の原田夏樹とは

summertimeが好きだという人は作曲者であるevening cinemaの原田夏樹が気になるでしょう。ぜひ、彼の作品を聴いてみてください。岡村靖幸的な…浸れますよ(笑)何歳なの?って思うかもしれませんが、summertimeをリリースした頃の彼は23歳。めちゃ若いですよね。大瀧詠一、岡村靖幸などを愛する彼の感性は、90年代J-POPを現代風に感じさせてくれます。「懐かしいけど、新しい」そんな彼の世界観に、次のリリースが楽しみになるのです。東南アジアに行ったことがある方は感じるかもしれませんが、むこうでは日本の80年代・90年代風の雰囲気の曲が人気なんですよね。そう考えるとアジアを広く活躍するメロディメーカーと言えそうです。そうそう、evening cinemaのCONFESSIONというアルバムを聴いてみてください。「jetcoaster(baby, I’m yours)」っていう曲がありますが、どこかJust the two of usを感じるんです。冒頭でラルフマクドナルドを感じる部分があると述べた理由が伝わると思います。

こんな風にカバーされている

名曲を聴くだけではなく、歌いたくなるもの。この『summertime』、色々な国の人にカバーされています。ぜひ、聴いてみてください。驚きますよ!

最初にご紹介するのはこちら。

(1)マレーシア

こちらはバンドカバー。とっても楽しく原曲の良さを表現しています。

(2)インドネシア

こちらはインドネシアから。インドネシアの多くの人にこの曲が伝わるきっかけになっているのでしょう。

(3)韓国

こちらは韓国から。いやぁ、本当に日本語堪能。しかも歌がとっても上手いですね。cinnamonsからのコメントも入っていて、それにリアクションも多数。音楽は世界を結んでいると実感します。

良い曲は世界共通で愛される

名曲は世界で愛されますね。『summertime』は、音楽の教科書に載って、学生時代の青春に残る一曲として末長く歌われてほしいですね。そんなに前の曲じゃないのにどこか懐かしい。夏は終わり秋を感じる今日このごろですが、こんな名曲をプレイリストに加えてみてはいかがでしょうか。今回、この記事を執筆するにあたり、あらためてこの二つのバンドが好きになりました。音楽との出会いは人生を彩りますね!それではまた!