音楽紹介 [43] 『フィールズ・ライク・ホーム』

タシナム音楽紹介!SOFFetのYoYoこと、YoYo the “Pianoman”です。

2018年の11月も末、そして12月。
「早いもので・・・」なんてやっぱり言いたくなっちゃいますが、年々「1年過ぎるのが絶対に去年より早く感じる!」説、正しいでございますね。科学的にもそう説かれている話、興味が湧きます。
来年はこれ以上早く感じるのか、と考えると怖い!再来年は、、もっと怖い!
年を重ねるのが怖い!!じっちゃんになるのが怖い!!なんてゆって。。ネ。

さぁ、毎年12月というのは楽しみな季節。
タシナムのサイトでもライブ紹介の掲載をしてくださっていますが、恒例のJAW meets Pianomanクリスマスジャズライブツアー、スタートが近づいております。
昨年より開催箇所を拡大しての5箇所6公演、今年の札幌は12月15日(土)@くう。
いよいよ札幌でも会場常備の生グランドピアノを使用してのライブにもなるポイントも、自分にとってはドキワク♡

そしてこのツアーに向けてJAW meets Pianomanにとって2枚目となるミニアルバムの制作を行いました。
今年もクリスマス名曲を5曲ピックアップし収録。実は今年に入り音楽制作環境をバージョンアップさせようと、上半期に完成したプライベート・レコーディングブースにいよいよドラムを搬入し、プライベート環境にてジャズ・カルテット編成でのレコーディングを行う事に成功!しました。スタジオの制限時間を気にせずにレコーディングを行える、という作品作りはミュージシャンにとって理想でしかない!


そんな理想が実現してのレコーディングだっただけに、落ち着いた空気感、リラックス感なサウンド感も出たような完成系。
選曲やアレンジ、グランドピアノや部屋鳴りもプライベート&ホーム感漂い、色々がマッチした作品となりました。言わば「フィールズ・ライク・ホーム」な一枚。ツアー会場にてリリースするこちらミニアルバムを皆さまにお持ち帰りいただき、ぜひお部屋でCDを流してクリスマスを過ごしていただきたいなぁ、、、思います。

前置きは尽きません、十分なところで本日ご紹介するCD1枚は!すでにワードは出ています。何でしょう!?・・・。
レコーディング話の流れからの「フィールズ・ライク・ホーム/ノラ・ジョーンズ」です。

 

フィールズ・ライク・ホーム
 ノラ・ジョーンズ

 

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~アルバム収録楽曲と作曲者~

1 Sunrise/Norah Jones, Lee Alexander

2 What Am I to You?/Norah Jones

3 Those Sweet Words/Alexander, Richard Julian

4 Carnival Town/Norah Jones, Alexander

5 In the Morning/Adam Levy

6 Be Here to Love Me/Townes Van Zandt

7 Creepin’ In featuring Dolly Parton/Lee Alexander

8 Toes/Norah Jones, Lee Alexander

9 Humble Me/Kevin Breit

10 Above Ground/Andrew Borger, Daru Oda

11 The Long Way Home/Kathleen Brennan, Tom Waits

12 The Prettiest Thing/Norah Jones, Alexander, Julian

13 Don’t Miss You at All/Norah Jones, Duke Ellington

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NORAH JONES 画像元: http://bit.ly/2Ry0ayp

もう皆さまご存知のNorah Jonesかと思いますが、大好きな1枚をピックアップした機会に改めて彼女に迫ってみる。。。

名門ジャズレーベル・ブルーノートからのデビュー作アルバム「Come Away With Me」が2003年にグラミー賞8部門を受賞する大ニュースとなり、一躍世界中で注目の的となったノラ・ジョーンズ。

最優秀楽曲賞を受賞した代表曲「Don’t Know Why」の作者であるシンガーソングライター、ジェシー・ハリスが結成したバンドに、当時大学生であったノラ・ジョーンズがボーカル・ピアノとして参加したのが、活動のスタートであった。
その頃レコーディングした作品「ファースト・セッションズ」がきっかけとなり、ブルーノートと契約することになるが、サウンド的には別レーベルを推されながらも、ブルーノートを聞いて育ったというノラ・ジョーンズだったことで自身が迷わず契約を選んだという。

実は「ブルーノートからリリースされる最もジャズらしくないアルバム」と言われ「20万枚売れれば、、、」とレーベルにも予測されたアルバムが、なんと1000万枚を売り上げ、全世界では累計1800万枚というブルーノートレーベルリリース作品の中でも歴史に残る驚異的なセールスを記録することになった!夢のような現実へと導いた作品だったのであろう。

NORAH JONES 画像元: http://bit.ly/2QaOjcZ

そんな大ヒットデビューアルバム「Come Away With Me」から約2年後の2004年にリリースされたのが2ndアルバム「Feels Like Home」である。

自分と照らし合わせて見てみれば、2003年はSOFFetがデビューした年。デビューシングル曲となった「君がいるなら☆」にも通じるようなホンワカ心地良いJazzyな曲が流れている!と、ある日知らされてTVを見てみれば「Sunrise/Norah Jones」。しかも「大人が真剣にやる学芸会」という「君がいるなら☆」のMusic Videoコンセプトにも偶然共通するようなVideoに仕上がっている!そんな驚きと衝撃!

Videoは可愛さ全面で、また、力の入っていない浮遊感、一瞬でその素朴な世界に包み込まれてしまうような、心がゆったりまったりリラックスできるような心地良いナンバー。Uuu~だけでサビメロを成立させる等、パーカッションメインのJazzyな曲調、、、他を見渡しても無い、個性的な曲。アルバムはこの曲から始まり、その癒しの世界がさらに広がりながら別曲へと流れてゆく。

時にカントリー、フォーク、ソウル、ジャズ、様々な音楽が彼女のベースとなっているからこその曲調の数々。バンドメンバー作曲の楽曲も多数でありながらも、どの曲にも統一する世界感が広がるのは、やはりノラ・ジョーンズの一度聞いたら忘れられないような柔らかい歌声、ボーカルの存在感であろう。そしてさらに、音数は決して多くなく、難しく無いのに深い、忙しく無くシンプルで素朴なピアノ。このスタイルに触れた衝撃は忘れる事なく、その後、自分にとって大きな刺激、影響にもなったのである。

これまで数度に渡って足を運んだ、ノラ・ジョーンズ来日公演。ノラ・ジョーンズとハンサムバンド!と紹介される親しみやすいミュージシャン達。2018年、今年の公演では風邪気味で風邪声がかった声質でありながらも、圧倒的な存在感のボーカルは違和感もなく心地良く、最高のパフォーマンスを届けてくれた。バンドと共に狭い一角に輪になって演奏し、カントリーミュージックを楽しく歌う光景も眩しく印象に残ったなぁ。。。

NORAH JONES 画像元: http://bit.ly/2RnLDFm

最高峰、良質なレコーディングでありながら、優しさや癒しが全面となるような作品を生むノラ・ジョーンズ。
「最もジャズらしくないアルバム」その言葉はもはや、今や、良い意味でしか受け取れない。ジャズでもなく、カントリーでもなく、フォークでもない「ノラ・ジョーンズ」こそがオリジナリティー。その圧倒的存在感が世界に認知される事になったに違いない。新しいものが出来上がった時には必ず、誰かの酷評も同居するのであろう。。。

学年で言うと2歳違い、年齢で言うと1歳違い。世界は広く、育った環境は想像もつかないくらい違うが、ノラ・ジョーンズのサクセスの経歴、年代を照らし合わせ、探りながらも、、、きっと、純粋なミュージシャンであり続ける彼女、同じくそうあり続けたい自分。舞台は違えど、また進化し楽曲を生み続けるであろう彼女、そうあり続けたい自分。

久しぶりにこのアルバムを聴いても、良い楽曲、良い声質、良いピアノ、良い音楽って最高だなぁと改めて感じさせられる、時代を越えていつまでも聞きたい名曲揃い。リラックス感溢れるアルバム「フィールズ・ライク・ホーム」。

優しさ、癒し、ピアノ、全面のノラ・ジョーンズの音楽性にも、これまで刺激や影響を受けてきた自分が今年、いよいよ完成させるこのできたYoYo the “Pianoman” デビューアルバムも間もなく12月5日に全国リリースになります。合わせて是非ご視聴お楽しみください。収録の11Tracksもきっと、日常に寄り添えるようなフィールズ・ライク・ホームな1枚である事を願って。。。

YoYo(SOFFet)

 

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