みなさまこんにちは。

 

レコメン2度目の登場となりますサックスプレイヤーの門田です。
前回は初めてということもありこの場ではちょっとイレギュラーな感じでの、定番どころを自分の思い出と共にご紹介しましたが、、今回はディープな方へまず一歩、、、という訳でジャズテナーの巨匠、スタンゲッツのアルバムから。

 

 

Stan Getz / The Oscar Peterson trio
 スタンゲッツ オスカーピーターソントリオ

 

 

 

 

収録曲

1 I Want To Be Happy

2 Pennies From Heaven

3 Ballad Medley:

Bewitched, Bothered, And Bewildered (Soloist – Stan Getz)

I Don’t Know Why I Just Do (Soloist – Herb Ellis)

How Long Has This Been Going On (Soloist – Oscar Peterson)

I Can’t Get Started (Soloist – Ray Brown)

Polka Dots And Moonbeams (Soloist – Stan Getz)

4 I’m Glad There Is You

5 Tour’s End

6 I Was Doing All Right

7 Bronx Blues

8 Three Little Words

9 Detour Ahead

10 Sunday

11 Blues For Herky

 

Stan Getz 画像元: http://bit.ly/2yL2Fai

 

スタンゲッツといえば何と言っても1960年代にチャーリー・バードと共に録音した『ジャズ・サンバ』や、ジョアン・ジルベルト、アントニオ・カルロス・ジョビンとの『ゲッツ/ジルベルト』などの一連のボサノバの作品が一般的には有名ですね。斯いう自分も最初はそれらの作品から入って”ボサノバの人”というイメージが抜けませんでした。(前回登場のバイト先でもよくかかってました!)

 

ボサノバのあの独特のアンニュイな雰囲気と、特有の温かみのある音色でどうしてもソフトなイメージを持たれがちなスタンゲッツ。またウエストコーストジャズとか、クールジャズなんていうカテゴリーに括られることも多いのもそんなイメージを持ちやすい所以かもしれません。そういったイメージだったぼくの中のスタンゲッツ像を覆したのはこのアルバムでした。

 

この『Stan Getz / Oscar Peterson Trio』はボサノバ関連の諸作品が発表される約5年ほど前に発表されたもの。 

 

タイトルの通りメンバーはこれまたジャズピアノの巨匠、オスカーピーターソンのトリオにスタンゲッツが加わった編成。

 

もし音源をお聴きになれるようでしたら何も先入観を持たず是非ここで1曲目の
「I Want To Be Happy」を聴いていただきたいのですが、、。

 

Stan Getz 画像元: http://bit.ly/2gHDWMW

 

ド頭から強烈にスイングしグルーヴするスタンゲッツとオスカーピーターソンのフレーズ。

 

怒涛の如きフレーズの応酬でグイグイと音楽を引っ張り振り回していると言うか、きっと録音現場にいたら各プレイヤーの背後に何か得体の知れないものが見えただろうといつも想像してしまうようなエネルギーのぶつかり合いに、何度聴いても圧倒されてしまいます。

 

そう、そんなスインギーでグルーヴィーな演奏なのですが、、よくよく聴いてみると編成はドラムレスなんですね。

 

モダンジャズのワンホーンジャズカルテットといったらドラム、ベース、ピアノにホーンと言うのが定番の形ですし、オスカーピーターソンのトリオにはもちろんドラム、ベース、ピアノのいわゆるピアノトリオもありますが、この時はドラムレススタイルのトリオ(Bass : Ray Brown ,Guitar : Herb Elis)で、ドラムがいないということを忘れてしまうような、ものすごい推進力をみせてくれます。

 

そしてリズム隊であるこのトリオもさることながら、スタンゲッツのフレージングがまた凄いのです!
スタンゲッツの演奏自体もともとスインギーで、フレーズのグルーヴ力がものすごいといいますか、リズミックにグイグイ前進するようなプレイをするスタイルで、それはウディーハーマンのオーケストラなどで脚光を浴び始めた頃にはある程度確立されていました。

 

そしてそれは晩年のケニーバロンとのデュオでの名盤 『People time』まで一貫して変わりません。

 

しかしこの『Stan Getz / Oscar Peterson Trio』で聴けるイケイケなゲッツは、オスカーピーターソンのフレージングに呼応しながら相乗効果ではっちゃけ上り詰めていく様が特に圧巻です。実際曲のはじめに比べ最後は結構テンポ上がってたりもしますね笑。
単に”走っている”というようなレベルじゃなくて、もうテンポ上げざるを得ないくらい熱くなってる感じがひしひしと伝わってきて、それぞれが音楽を心底楽しんでいるのが音を通して感じられます。

 

もちろん他のスロー〜ミデアムテンポな曲では歌心に溢れるゲッツ節も聴けます。

 

音楽に元気をもらいたい時に聴くお気に入りのアルバムとかって人それぞれあると思うのですが、ぼくにとってそういう位置にある一枚であることは間違いないこのアルバム。

 

Stan Getz 画像元: http://bit.ly/2gJJw1E

 

そんな自分にとって思い入れのあるこのアルバムを、偶然にも自分もフェイバリットアルバムだと言ったのは何を隠そう、Pianomanこと盟友YoYoであります。

 

いやぁ〜結構いろんな部分で好みが被るって話しをずっとしていましたが、まさかこんなところでもまた噛み合ってしまうとはね。

 

という訳で毎年恒例となったJaw meets Pianomanのクリスマスツアーでは、このアルバムからのナンバーカバーしちゃおうか、、なんて話も!?

 

12/9(土)の札幌公演を皮切りに全国4ヶ所5公演を回るツアー、その初日札幌公演は森彦さんの新店舗MORIHICO. STAY&COFFEEが会場になるという事でこちらもとても楽しみです!

 

その後神戸、福岡、東京と各地でも、みなさまにお会いできるのを楽しみにしております♪是非遊びに来てくださいね!!

 

それではまた!

 

                                                              2017年10月 門田”JAW”晃介

 

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