みなさんこんにちはサックス奏者の門田”JAW”晃介です。

東京では桜の季節も終わり徐々に夏の気配も感じられる日があったり、かと思えばまた寒さが戻ってきたりと季節の変わり目ど真ん中という感じですが、、皆さま体調など崩されていないでしょうか?

ぼくの方は昨年に引き続き4月半ば、石川は金沢からはじまった一人ツアーも続く広島、岡山と無事終えて、いよいよ中盤戦にさしかかり、次は九州地方5/3佐賀〜5/5長崎〜5/6福岡の3日間が目前。その後5/11仙台、5/18札幌と続き最後は5/26東京でファイナルとなります。

昨年は気付けなかったような旅路の景色や、演奏中の空気も、今年はまた新鮮にあれこれと感じ取りながらフレッシュな気持ちで臨めているこのツアー、中盤〜後半戦もそれぞれその会場ならではの音と味を用意してお待ちしておりますのでお楽しみに!!

そして一人でのツアーを終えて間も無く6月末からはJAW meets PIANOMANとしての七夕ツアーも!今年は東名阪で6/29,30,7/6,7と3ヶ所4公演!
こちらの方も昨年からのオリジナル曲制作など新しい動きを拡大しての初七夕ツアーということで、時を経て磨きがかかったオリジナル曲も是非是非聴いていただきたいです!!

さて、そんな訳で初っぱなから宣伝尽くしになってしまいましたが、、、

ここのところの音楽紹介ではそんなJmPでも参考にしてきたデュオ作品の隠れ名盤をご紹介してきましたが、やはりサックスとピアノのデュオといえば、このアルバムを避けては通れないかな、、ということで今回ご紹介するのはこちら!!

 

 

People Time
Stan Getz & Kenny Barron

 

 

 

 

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~収録楽曲~

Disc 1

1. East of the Sun (And West of the Moon)

2. Night and Day

3. I’m Okay

4. Like Someone in Love

5. Stablemates

6. I Remember Clifford

7. Gone with the Wind

 

Disc 2

1. First Song (For Ruth)

2. There Is No Greater Love

3. The Surrey with the Fringe on Top

4. People Time

5. Softly, As in a Morning Sunrise

6. Hush-A-Bye

7. Soul Eyes

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Stan Getz 画像元: https://bit.ly/2DCW2YQ

 

1991年の3月3~6日の4日間、コペンハーゲンのカフェ・モンマルトルでのライブレコーディングを収めた2枚組。

サックスのスタンゲッツはこの時ガンに侵された満身創痍の状態で3ヶ月後の6月6日にこの世を去ってしまいます。よくこの名盤を紹介する文句として「そんな様子は微塵も感じさせない快演」というようなものを目にするのですが、ぼく個人的な感想はちょっと違って、この時のスタンゲッツの音は明らかに何かと戦っているエネルギーに満ちているように感じるのです。

スタンゲッツについては以前も若かりし頃の別のアルバムを紹介しましたが、とにかくサックスという楽器のコントロールがズバ抜けて素晴らしい、いわゆる”上手い”プレイヤーだというのは誰しも異論のない事実だと思います。
ただ、これは完全にぼくの個人的な価値観に拠るところですが、、上手すぎるが故に、数多く残る音源の中には流し運転的な、、というか、あまり心に訴えかけるものを感じない演奏もあったりします。

ちょっと話は逸れますが、同じくジャズジャイアンツのソニーロリンズが来日した時、御年77歳だったと記憶していますが、観に行ったコンサートでの音はとてもエネルギーに満ちていて艶やかで、、正直実際に耳にするまでは77歳のプレイヤーの音と言ったらもっと枯れ果てた音を想像していたのでとても驚いたのを今だによく思い出します。その時のプログラムノートのインタビューで、「やっと最近自分の目指す音楽に手がかかりかけている気がするんだよ」というようなことを言っていて、それを読んで何か合点がいくと同時に、自分が音楽に求める価値って、正にこれだとその時思いました。

スタンゲッツのこの『People Time』の音には、そんな手が届くか届かないか、、ギリギリのところに手を伸ばす姿勢が滲んでいるように思います。

Kenny Barron 画像元: https://bit.ly/2IQKsNQ

収録曲は全てスタンダードナンバー。

個人的にはDisc 1 の2局目、「Night and Day」とDisc 2 の1曲目、「First Song」の陰と陽の対比が好きです。

ちなみにこの『People Time』というアルバムは本来は4日間のライブから抜粋して収録されたアルバムですが、完全版という、全50曲を収録したものもありますので、より細かなテイクを聴きたい人にはこちらもおすすめです!

演奏しているとつい人と比べてどうか、、という事に気をとられてばかりになりがちなのですが、自分の中のハードルを見据えて向き合えるよう頑張ろうと、この演奏を聴きながら改めて思いました。

日々精進!!

また皆さんにライブでお会いできる日まで、音に磨きをかけて過ごしたいと思います!!

2019年4月 門田”JAW”晃介