ケイズサウンド株式会社 風上哲也 代表取締役 インタビュー

ケイズサウンド株式会社 風上哲也 代表取締役 インタビュー

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「おい、警察来たぞー」 ~音響への興味を培った少年時代

― どうぞ、よろしくお願いいたします。今日はお仕事と遊びのお話を伺わせてください。

風上哲也 社長 (以下、風上)「遊び…。そうなんですよね。全く、遊ばない人間なんですが…(笑)」

 

― お仕事一筋でいらっしゃいますか?

風上「一筋というのか、何と言いますか(笑)」 

 

― 後程、じっくり伺わせてください。基本のプロフィールを教えて頂けますか?

風上「生年月日は1971年1月12日。血液型はA型です」

 

― 好きな食べ物、苦手な食べ物はおありですか?

風上「苦手なものは一切ないです。基本、何でも好きですが、強いて言えばお酒でしょうか」

 

― お好きで良く召し上がるお酒は何ですか?

風上「ワインが好きです。毎年12月に会社の忘年会をするのですが、会社の設立が2010年なので、その年に作られた評判の良いワインを用意して、みんなでお祝いをします。2010年…まだ若いですよね(笑)。ワインと同様、会社も年々味に深みが増すといいな。なんて事を思いながら、2010年のワインを飲むんです」

 

 素敵ですね。ワインはお料理に合わせて選ばれるんですか?

風上「ざっくりとです。特別、こだわりなく楽しんでいます」

 

 お食事されるのに、お気に入りのお料理やお店がありましたら、教えて頂けませんか?

風上「いつも行っているわけではないのですが、 札幌中央区の『かけはし』というお店。焼き野菜が美味しいお店で、道外のお客様をお連れすると、とても喜んでもらえます。このお店、『日本一、シイタケの焼き方にウルサイ店』 を、自称しているそうです(笑)。従業員さんひとりひとりが野菜の焼き方を細かく教えてくれる。しっかりした接客の良いお店です」

  

 風上社長はどちらのご出身ですか?

風上「登別です」

 

 登別にはお幾つまでいらっしゃいましたか?

風上「18才、高校卒業までです。その後、音響専門の経専学園(経専音楽放送芸術専門学校)への進学するために札幌へ出てきました。私たちの同業者はこの学校の出身者が多いですね」

 

 幼いころから音に対して興味がおありだったのですか?

風上「そうですね。小学校の5年生くらいからかな。周りの友達が音楽を聴きはじめた頃から興味を持ちはじめました」

 

 その頃に聞いていた音楽を覚えていらっしゃいますか?

風上「洋楽のヒットチャートが多かったです。アメリカ、イギリスを中心とした、1980年代の洋楽です。マイケル・ジャクソンとか、マドンナ、プリンスが全盛の時ですね」

  

― ご家族も音楽がお好きでしたか?

風上「両親は演歌とか、歌謡曲とか、時々そういったものを聞いているくらいで、毎日音楽を聴く生活というのでもなかったように思います。ただ、僕は『良い音で聴きたい』という気持ちが非常に強くて、中学校1年生の時に、新聞配達のアルバイト代で40万円のシステムコンポーネントを購入しました。そこから大音量で音楽を聴く毎日を過ごすようになります」

  

― 中学生がアルバイト代で40万円のコンポを買う! 信念のある中学生ですね。

風上「両親も理解して、協力してくれていたんだと思います」

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― ご自身でも音楽活動をしていらっしゃいましたか?

風上「中学生の時にはバンドでギターを担当したりもしました」

 

 登別は学生の音楽活動が盛んな地域ですか?

風上「全然、盛んじゃなかったですね。学校に軽音部も無かったんじゃないかな…」

 

 では、楽器や練習スペースも、全部個人で準備しなくてはいけなかったのですか?

風上「そうですね。友達とバンドを組んで、家にドラムを持ち込んで。自分たちで自宅の物置に防音用のグラスウール貼って、練習していました。時々、警察が来ました(笑)」

 

 警察が!

風上「夜中まで練習しているわけではないんですけど、昼でも相当に大きい音だったんじゃないかと思います」

 

 練習中に警察が踏み込んでくるわけですか?

風上「いえいえ、そこまで大げさな話じゃないんですけど、『近所から通報があったので、様子を見に来ました』という感じです。親が対応してくれて、『おい、警察きたぞー』って」

 

 そのことで親に叱られたり、活動を禁止されたりはしませんでしたか?

風上「いえ、意外と寛容で、協力的な親でしたから(笑)」

 

 音響の世界へ進路を決められたのはいつ頃だったのですか?

風上「高校2年頃からこの仕事をしようと決めていました。最初からピンポイントに音響の仕事をしようと思っていました」

 

 普通の高校生は音響という仕事について具体的にイメージするのは難しいのではないかと思うのですが?

風上「高校2年の夏に友達のバンドが地元のお祭りに参加することになったんです。それで、音響装置の操作を手伝いました。その時初めて、自分で音を創り、多くの人に音を伝えるというPA(※)の世界を体験したんです」

※PA:コンサート等で、歌や各楽器の音をマイクロフォンで集音し、音量や音質を調整してお客さんに届ける仕事 

 

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