Kazz&co. 代表取締役 風間和子 インタビュー

 03

きっかけは女優デビュー? ~キャスティング事務所の誕生

― 映像やマスコミ関係のお仕事へ入られた、きっかけは何だったんですか?

風間「映像関係者の友人から『今度撮影に使いたいんだけど、こういう場所知らない?』とか、『こういう人しらない?』と聞かれるたびに、『ああ、知ってるよ。紹介するよ』と、(マネジメントの面で)協力してたんです。そのうちに、『あなた、この仕事向いてるよ』と言われるようになりました。私も興味があって。そんなときに某モデル事務所から『マネージャーとしてうちの会社に来てくれると、すごく助かるんだけど…』という話が来たんです」

 

― 活躍が噂になり、ついにオファーが来たんですね。

風間「『私でいいんですか?』『大丈夫です!』ということだったので、そこに入って、マネジメントのいろはを教わりました。その後、独立を考えるようになって、この仕事を自分のものにしようと思って、あちこち事務所廻りして、顔を覚えてもらうように仕事をしました。そして入社から1年後にモデル事務所を立ち上げます。その時に、所属モデルの子たちが『カズさんが独立するなら、そっちで仕事したい』って言ってくれて。私が引き抜いたわけじゃないんだけど、ついてきちゃったの(笑)」

 

― それは風間社長のご人徳ですね。働く人も居心地の良いパートナーを選びますからね。

風間「そんなことで、最初から結構、良いモデルが揃っていてくれてね。当時はCM関係の写真撮影の仕事が多くありました。大手百貨店が常に特選のファッションショーをやっていた頃で、広告チラシの仕事も多かったし、毎週何本も撮影がある時代でしたから」

 

― 独立なさったのは、いつ頃ですか?

風間「『Model Casting Office Kazz』を立ち上げたのが1989年。まだ40歳になってなかったかな?」

 

― 独立する時に不安はありませんでしたか?

風間「モデルたちの生活も確保してあげなくちゃならないから、ただ真剣に、自分が良い会社を立ち上げなきゃ。という気持ちのほうが強かったですね。ただ、その後、徐々に時代が変わってきて、企業の広告スタイルも変わってきました。それを受けて、最終的にモデルたちにはフリーになってもらったんです。その頃、私は、モデル派遣以外のキャスティングの仕事もしていましたから、ご縁のあった札幌の撮影会社ワークスロケーションクルーから『社内にキャスティング事業部を作るので、うちと共同経営のような形にしませんか?』という誘いがあったんです。1995年にワークスの傘下に入り、そこからCM、映画、ドラマ撮影のキャスティングの仕事をするようになります」

 

― ワークスロケーションクルー風間代表にも昨年、インタビューさせていただきました。ワークスロケーションクルーとの出会いはどういった形だったのですか?

風間「元々、ワークスの風間代表とは学生時代からの知り合いだったんですけど、ある時、突如、電話が来て。『ちょっとお願いがあるんだけど、明日の撮影で、どうしてもお母さん役が見つからないんだけど、来られない?』って。『いや、私、明日仕事あるから』って言っても『そこをなんとか。明日、朝6時に迎えに行くから』って。もうね、ウンもスンもないでしょ?(笑)」

 

― それで、翌日、ご出演なさったんですか?

風間「はい(笑)。今思えば、石狩を越えて、望来の海外線が見えるあたりね、丘になってる辺りで撮影したの。冬で、雪はガンガン降るわ、風はビュービュー吹くわ、でね。もう、ちょっと!ちょっと!って(笑)。そこからですよ。しょっちゅう、誰かいない?こんな場所しらない?って連絡が来るようになって」

 

― そんな撮影がきっかけでキャスティング事務所を設立なさり、撮影会社のキャスティング部門の立ち上げに関わることになっていく。ご縁ですね。

 

kazz-san

Kazz&co. プロモーション映像より 撮影現場の風間社長(写真中央)

 風間 和子 社長 インタビュー 】 【】 【】 【