経営者インタビュー 2015年8月号

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(左) 休日は一緒にドライブ (中) ご自宅のお庭を改造したドッグラン (右) 時々ご主人と一緒にご出勤

 愛犬のアレルギーにも気を使う、犬煩悩のお父様。

 

― 愛犬のお話も伺えますか?今は何匹のわんこと暮らしていらっしゃるんですか?

西内「4頭です。飼いたい!っていうのは俺じゃないんですよ。奥さんと娘が『かわいいー!』って言って連れてくるんです」

 

― 4頭だと、お世話も大変でしょうね!犬種を教えていただけますか?

西内「4頭ともフレンチブルドックです。『夏彦ファミリー』ってご存知ですか?南富良野を拠点に野生動物を撮影している坂下 康裕さんという写真家がいらっしゃって、ご自身で飼っているフレンチブルドックを被写体に写真集を発売したり、テレビCMに出演させたりして、フレンチブルドックというのが注目された時期があったんですよね。それを見てうちの奥さんが、『可愛い!フレブル(フレンチブルドック)が欲しい!』って。その時、既に2匹別の犬を飼っていたので、『3匹目はさすがにちょっとなあ…』って言ったんですけど、ある日、突然…」

 

― 何が起きたんですか?

西内「自分の誕生日に会社から帰ってきたら、ベッドの上に小さい箱が置いてあるんですよ。ん?っと思ったら、その箱がガタッと動いて。箱を開けたら中にフレブルが…。やられましたね」

 

― お誕生日にプレゼントされちゃったんですね。

西内「そう、1匹目はね。それが、可愛くて。とぼけた感じがね」

 

― そうして順調に家族が増えていくわけですか。

西内「ええ。最初の『もなか』を飼うようになって、その1年後に2匹目の『くり』が来て、3匹目に黒毛の『カムイ』が来て、4匹目の『むぎ』が先月1歳を迎えたところです」

 

― その4匹と一緒に暮らしていらっしゃるんですね。いたずらしませんか?

西内「一緒に寝ているときは何ともないですが、テーブルの脚はもう、ダメですね(笑)」

 

ロイヤルカナンーフレブル成犬用
ロイヤルカナン BHN フレンチブルドッグ 成犬・高齢犬用 画像元:Amazon.co.jp / URL:http://goo.gl/oVYFIJ

 ― 愛犬の数が増えて、何が一番、大きく変わりましたか?

西内「食費がかかる!そして病院代ですね(笑)。食事は市販のドライフードをあげています。プレミアフードという類なんですけど、フレブルってアレルギーを起こしやすいんですよ。皮膚疾患が非常に多い。その辺りに注意して食事を選んでいます」

― ちなみに、愛用されている商品はなんですか?

西内「『ロイヤルカナン』というメーカーの成犬用ドライフードです」

 
ありがとうございます。もし、愛犬のアレルギーでお困りの方がいらっしゃれば、こちら をおすすめしていきますね。

 

 

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Drums :西内恵介 / 写真撮影: Harper

『ドラムを叩いているときだけは、仕事のことを忘れています』 
 

― ここから仕事と遊びの関係についてお伺いいたします。遊びが仕事に役立ったことは何ですか?

西内「直接的にはない!です(笑)。ロックバンドなんか、仕事どころか人生に役立つようなバンドはロックじゃないんです。多分(笑)。ロックなんてジャンルに関わらないで済むに越したことはない。と思うんですよね」

 

― 真っ当な社会生活を営むという意味では、そうかもしれませんね(笑)。仕事と遊びの切り替え方についてはいかがですか?

西内「これが、非常に下手なんですよ。自分で会社をやるようになってからは、仕事を家に持ち帰るのは止めたんですが、それでも下手。うちの会社は日曜日をお休みにしているんですが、日曜日にお部屋探しする人も多いんですよね。それで、休みの日でも、空室案内中の不動産屋さんからひっきりなしに電話が来る。そうすると、奥さんが嫌な顔をする(笑)。いつだったか、グアムかワイキキか、ビーチで妻とのんびりしていたら、ひっきりなしに電話が鳴って、妻の機嫌がだんだん怪しくなってきて…。しまいにゃ『携帯貸して!』というから渡すと『海に捨ててくる』って(笑)。『待て!待て!』って止めましたけど(笑)」

 

― 仕事を忘れられる時間というのはありますか?

西内「ドラムを叩いているときだけは、仕事のことを忘れています。バンドってメンバーとのコミュニケーションじゃないですか。だから自分の演奏と相手の演奏に注意が行くし、その掛け引きに手を抜いちゃダメだと思うので」

 

― 音楽活動時以外は、仕事から離れられない、というと日頃、ストレスがたまりませんか?

西内「そうですね、僕は日頃極力、仕事でストレスをためないようにしてるんです。仕事上で悩んでいることなんかは、『ある程度のことは何とかなる』と根拠のない自信を持っているんですよね」

 

― 長く現場でお仕事をしていらっしゃった方だからでしょうか?

西内「うーん。この何十年間、業界に居る、というのもあるかもしれないんですが、会社を始めて5年くらい経つと、経営者としてのストレスも出てくる。それについては、まだ対応できてないですね(笑)」

 

― 経営者には、現場とは違うストレスがあるんですね。

西内「そうですね。現場が感じているストレスと会社を維持するストレスというのは全然別物ですね。経営者になって初めてわかりました。そこにはまだ、どういう風に折り合いをつけていいか、まだわかんないです。犬をこう、抱きかかえて、『どうする?』って(笑) 俺がなんとかするしかないか。って」

 

― わんこと相談するんですか(笑)

西内「うちの親父は自分で商売をやってたんです。電気屋で。俺が社会人1年目かそれくらいに、何のきっかけか『恵介、金で解決できることなんか、世の中で一番楽なことなんだぞ』って言ったんですよね。要は、金で解決できないことが一番大変なんだ。って。その言葉が記憶に残っていて…」

 

― お仕事をされながら、その言葉を実感される時がありますか?

西内「ありますね。仕事上で突き当たる壁なんかは、9割方、金で解決できることに分類されるんです。だから、何とかなる。と思える。親父、大したもんだな。と思います(笑)」

 

― そこが、なんとかなる。という自信にもつながっていくんですね。

西内「そうかもしれません。それと、僕は仲間に恵まれています。仕事でもバンドでも人に助けられることが非常に多い。もちろん家族にも助けられています。僕は壁にぶち当たった時に周りに相談しないで、一人でイジイジ悩むんです。周りの人が気が付いて、聞いてくれれば話せるんですけど。そういう風にいつも助けられてます」

 

  管理会社から、地域に根差した『お店』へ。
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― 今後の目標と夢について教えてください。

西内「会社としては、この街一番の管理会社を目指します。管理会社って、地元相手の商売なんですよ。結局は市内の仕事で、遠くても江別、恵庭くらい。なので、地域に根差したお店にしたいんですよ。理想は『お店化』。近所の大家さんが『俺、年取ってきて辛いから、お前んとこに管理まかすわ』って会社に来てくれるのが理想(笑) 最近、近所の人たちが、うちの会社がなにやってる会社なのか認識してくれて、『うちのトイレ水漏れしてるんだけど直んない?』って来てくれて。こういうところから広げていきたいな。って思います(笑) スタッフにしてみれば、余計な仕事増やすんじゃねえ!って感じかもしれないけど(笑) 街に根差した感じがいいんですけどね」

 

― 新しい発想ですね!

西内「あと、この仕事をしていて痛感するんですけど、日本人ってサービスに対してお金を払うっていうことが、まだまだピンとこないのかな。って。自分たちの仕事は入居者に対しては完全なサービス業なんですよ。ご近所トラブルの仲裁に入ったりとか、鍵なくしたから開けてくれ。とか。それに対して、お金を払わなくちゃならないっていう感覚がない。家賃払ってるんだからそれでいいだろう?という考え方なんですね。でも、こちらは手間も時間も足代もかかる。作業には対価が必要ですから、業界としてそういったサービスをお金にしていくことを考えていかなくちゃならなんじゃないか。と思います。そういった部分は、僕たちの方も明確に線引きできないでいる部分なので、まだまだ考える余地があるなあ。と思います」

 

―管理会社のお店化という発想もその辺りから出てきたものでしょうか。10年後には全く新しいタイプの管理会社として運営をされていらっしゃるかもしれませんね。西内社長、今日はありがとうございました。

西内「いえいえ、こちらこそ!お疲れ様でした。」

 

IMGP2760-4 西内  恵介(にしうち けいすけ)               
 1966年 11月 1日生まれ 札幌出身 血液型 A型

  札幌北24条界隈で生まれ育ち、音楽とお酒を学ぶ。
  不動産管理会社に入社後、管理職、共同経営を経て
 2010年独立。ケイズ管理株式会社を設立、代表取締役
 を務める。学生時代から現在に至るまでロックバンドで
 ドラムを担当。家族と愛犬4匹、そして音楽をこよなく
 愛する。

  (取材:2015年 6月)

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